第五幕その十二
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「何かですね」
「結構早く出来ましたね」
「いや、大きいですね」
「やっぱり」
「うん、本当にね」
それこそと言ったオズマでした。
「大きいわ、しかもね」
「格好いいですよね」
カルロスがオズマに言ってきました。
「このお城」
「ええ、格好よくて」
「カラフルで」
「面白いわね」
「大きなおもちゃのお城だね」
こう言ったのはボタンです。
「本当に」
「ええ、色々なブロックで作られた」
「そうしたお城だね」
「宮殿にしてもね」
オズマはうっとりとして言うのでした。
「凄くカラフルな宮殿ね」
「そうだよね」
「このお城には住めないけれど」
それでもと言ったオズマでした。
「こうしたお城もいいわね」
「そうだね」
「見ているだけでいいわ」
「ううん、何かね」
オズマの言葉を聞きつつです、こんなことを言ったボタンでした。
「またばらばらにして」
「もう一度最初から?」
「うん、作りたくもなったけれど」
「ブロックはそうした遊びじゃな」
王様もここで言います。
「完成させてな」
「そしてだよね」
「そう、一からな」
「また作るものだね」
「そして完成させてな」
それからというのです。
「またな」
「ばらばらにしてだね」
「作るのじゃ」
「そうしたことの繰り返しだね」
「それがブロック遊びじゃ」
「それじゃあ」
「またばらばらにするのもな」
今完成させたお城をというのです。
「よいぞ」
「そういうものなんだね」
「パズルもじゃな」
「ああ、そういえば」
「完成させて飾る人もいればな」
王様は今度はパズルのお話をしました。
「もう一度ばらばらにして作る人もおるな」
「王様はそっちかな」
「そうすれば何度でも遊べるからな」
だからというのです。
「わしはそっちじゃ」
「そうなんだね」
「うむ、まあ今はな」
「今は?」
「このままでよいな」
「完成させたままで」
「このままでな」
これが王様の今の考えでした。
「いいじゃろ、暫くは」
「それじゃあ気が向いたら」
「その時にな」
「またばらばらにするんだね」
「そうすればいい、ではな」
「今はだね」
「さて、今は何時じゃろうか」
王様はここで時間をチェックしました。
「それで」
「十二時です」
カルロスが答えました、自分の時計、オズの国で貰ったそれでチェックしてからそのうえで王様に答えたのです。
「丁度」
「おお、本当に丁度いいな」
「じゃあ今からですね」
「うむ、お昼じゃ」
お昼御飯にしようというのです。
「皆でな」
「わかりました、じゃあ」
「お弁当の木まで行ってな」
そうしてというのです。
「皆で食べようぞ」
「それ
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