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オズのボタン=ブライト
第五幕その九
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「背中に持って行って」
「運べばいいね」
「皆で遊べそうね」
 オズマも早速一個持っています。
「この遊びは」
「頭使う遊びなんだね」
 ボタンは自分の足元に転がっている青いブロックを見ています。
「これは」
「まさにな」
「そうなんだね」
「色は色々あるのう」
 王様はボタンと共に見つつ言います。
「そういえば」
「うん、赤に青にね」
「白、黄色、緑」
「そして紫だね」
「オズの国の色は全部あってな」
「他の色もだね」
「虹の色は全部ある」
 その七つの色がです。
「そこに白もじゃな」
「そうなってるね」
「ほっほっほ、これはいいのう」
「どうしていいの?」
「色が多いとそれだけ賑やかな感じがするからな」
 だからと言う王様でした。
「だからよいのじゃ」
「そうなんだ」
「カドリングの赤はいい色じゃが」
 お国のその色は第一です、王様も。
 ですがそれでもとです、王様は言うのでした。
「それだけでなくな」
「他の色もあればだね」
「より賑やかになるからのう」
「だからいいんだね」
「うむ」
 その通りという返事でした。
「ではな」
「これからだね」
「一体どんな賑やかなものが出来るのか」
「組み立てていくんだね」
「そうするとしよう」
 コイントスに従ってというのです、そして実際にでした。
 皆でブロックを組み立てていきます、一つ一つです。
 組んでいきます、ですが。
 そのブロックを組み立てていきつつです、ボタンはこんなことを言いました。
「ジグゾーパズルに似てるけれど」
「ブロックはまた違うね」
「うん、パズルはね」
「どれがどれに入るかね」
「決まってるよね」
「厳密にね」
「けれどブロックは」
 その先が出た形のそれはです。
「どんな風にね」
「組み立ててもいいね」
「ある程度以上にね」
「それが楽だね」
 カルロスも笑ってです、ボタンに応えます。
「ブロックは」
「そうだよね」
「それにね」
 さらに言うカルロスでした。
「色がね」
「その組み立て方次第でね」
「変わるんだよね」
「組み立てる都度ね」
「それもいいよね」
「うん、そうだよね」
「こうして今組み立てていって」
 そしてというのです。
「どんな風になるのか」
「楽しみだね」
「そうだよね」
「青いブロックにね」
 神宝は自分の色のブロックに赤いブロックを入れています。
「赤いブロックを入れて」
「その赤いブロックにね」
 ジョージはその赤いブロックに黄色いブロックを入れました。
「カラフルにすればいいね」
「色々な色を組んでいって」
 ナターシャはオレンジのブロックを緑のブロックに入れます。
「素敵な色にしましょう」

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