第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
電王 〜過去からの帰還〜
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言って電王ウイングフォームがベルトをはずし、ジークが離れる。
そこにいたのは。
「やっぱり・・・蒔風さん!!!」
「おう!長かったぞ〜ここまで!!」
そう、蒔風だ。
だがボロボロだった身体はきれいさっぱり完治していた。
「なんで・・・お前は時間の中に放り込んでやったはずだ!!・・・・まさか・・・」
「おう、その通りだよ」
「奴」が何かに思い当たり、蒔風が答え合わせをする。
「まあ、完全に運だったがな。とばされた先が過去で助かったぜ!!」
「貴様・・・一体どれだけの時間を・・・」
「ざっと10か月くらいかな?まあ気にすんな。肉体面は老けないんだしさ」
さらりと言う蒔風だが、良太郎は驚愕した。
その時間に自分たちに彼は接触しなかったのは今のこの状況を崩さないためだろう。
つまりはそれだけの時間、彼は一人で耐え忍んでいたということ・・・!!
「まあ、途中でジークにもあえたし、それなりに楽しかったぜ?」
「うむ。私と同じく美しい翼を持つ者だ。一緒にいて楽しかったしな。特別に友にしてやったのだ」
「な?こいつ面白いだろ?」
10か月
それだけの時間が過ぎても変わらない蒔風。
いや、変わらないのではない。
変わらなかったのだ。
自分の変化を押しとどめ、時間を過ごすと言うことは並大抵のことではない。
時間が経てば人は代わる。
ではそれを変わらないようにすることもできるこの男は本当に人間なのか?
「この・・・異端者め!!・・・」
「奴」の叫ぶに蒔風がにやりと笑って大きく胸を張って叫んだ。
「はん!!残念ながら「蒔風舜」のブランドは、異端に異常、とち狂いもんの代名詞なんだよ!!」
「ぶっ潰す!!せっかくブン投げたのに、これじゃあ意味ねえじゃねえかよ!!」
「へ!なんでか俺って、最初の一回はとんでもなくいいもん引き当てんだよな。ほれ、良太郎!!」
蒔風が良太郎にベルトを渡す。
「いくぜ・・・皆で一緒にだ!!!」
良太郎がその手のベルトを見る。
10か月経ったとは思えないほどに綺麗なそのベルト。
きっと彼はこのベルトを大切に保管し、綺麗にしてくれていたのだろう。
「どうした?」
蒔風が普通に聞いてきた。
その声には一片の曇りもない。
「・・・うん!!みんな、行くよ!!」
良太郎に皆が続く。
「よっしゃぁ!!」
「いくよ!」
「いつでもいいで!!」
「てんこ盛り!!」
「ではわたしも」
《climax foam》
ヴォオン!!ガシュウ、ガシュウ、ガシュウ!!!
ゴオオオンン、ガッ、バガァ!!
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