暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
電王 〜劇場版の悪者ライダー〜
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バイクには、「奴」がセットしたであろうパスが入っていた。

そして戻る一同。
時間にして二分間。

「いやぁな予感がしますねぇ・・・」

オーナーがつぶやく。
その言葉に、良太郎が悪寒を覚えた。



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デンライナーが戻ってきた。

だが、先ほどまで戦っていた場所に入ることができない。

「なんだよこれ!!」

そこには「奴」の張った結界があった。
中は見えるが、入れない。
デンライナーとゼロライナーの突進でも、ビクともしないのだ。

「う、うわぁ!!!み、みんな!!あれ!!!!」

リュウタロスが青ざめるような声を出して皆を呼ぶ。
窓から外を覗くと、結界の中がよく見えた。

リュウタロスが指差す先には何人かの人影が。


それは紛れもなく「奴」らと蒔風だ。


その蒔風の服はボロボロに裂け、上半身に巻き付けられた包帯から血が滲みでて真っ赤に染め上げていた。
なぜか腰にはベルトが巻きつけられ、その手にはパスを持っていた。

その蒔風の身体を「奴」が胸ぐらを掴んで放り投げた。


「蒔風さん!!」
「蒔風!!」
「あいつ!!なんだよあの怪我は!!」
「死んじゃうの?あいつ!?」

皆が驚愕の声を出す。

そして蒔風が高く放り投げられた先に時間の穴が開く。

おそらく奴が強引に開けたのだろう。
そこに蒔風が吸い込まれて消えた。

その瞬間に結界が消え、電車が入り込み、良太郎達が降りた。

「蒔風さんをどこに飛ばした!!!!」

怒れる良太郎に「奴」がニマニマと笑いながら答えた。


「さあな。オレも強引に開けちまったから、どこ行ったかわかんね。HAHA!!」

「ふざけないでよ!!」

「ふざけてなどいない」

「奴」の雰囲気が一瞬で変わる。
場の空気が冷たくなった気がした。

「さて、邪魔ものは消えた」

「奴」が良太郎に歩を進める。


「お前を殺して、パワーアップしてあいつを殺してやろうかな」



「奴」が迫る。
一歩一歩、巨大な脅威が迫ってきた。




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「む?ついにこの時が来たようだぞ、友よ」

『おう、俺たちの出番だな』

「では参ろうか!華麗に美しく!!」





to be continued


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