暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
電王 〜劇場版の悪者ライダー〜
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し裂け血が少し出るが、たいしたものではない。


「ぐお!!」

「ん?ドゥオ!!!」
「ウゴオ!!!」

弾丸のようにすっ飛んできた牙王が、ネガ電王と幽汽をかっさらっていった。
必殺技がキャンセルされ、三人のライダーが離れたところで倒れる。


「大丈夫か!!!」

蒔風が二人に駆けよっていく。


「あ、ああ。信じられへん。独楽回しされてしもた」

「こっちもだあそこまで強いとは、驚いたぞ!!」

「まあ、でももうやったし」


ヒィ、ヒュイッ!!!

そう三人が言いあっているところに、突如として砲撃が撃ち込まれる。


ドゴオオオオオオオオオ!!!!!


「ぐあ!!」
「ヌア!!」
「うおお!!」


三人が吹き飛ばされ、二人の変身が解かれる。

離れたところに良太郎のベルトとパスが落ちる。
それを取ろうとする「奴」

蒔風の脳裏に、前の世界での戦闘が思い出される。

「まずい!!!」


蒔風がベルトを取ろうと走る。
良太郎たちイマジンも走り出した。

そこで「奴」が走るのをやめる。
そして、指をパチン、とならした。

するとゼロライナーが走って来て、良太郎達をかっさらっていったのだ。
さらにそのままデンライナーと連結し、そっちをも引っ張って、時間の中に消えて行ってしまった。


ベルトとパスを拾う蒔風。
そして「奴」の方へと向いた。

「何のつもりだ。向こうにはオーナーさんがいるんだぞ?」

「ああ。すぐに止まんだろうな。でも、その「すぐ」だけの時間で十分だ」

「奴」の隣に、先ほどの三ライダーが並ぶ。
その三人が、一斉に蒔風に襲いかかってきた。


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ギギッ!!ギギギギギギギギイイイイイイ・・・・・・

プシュウ・・・・・・・


時間の荒野の中で、デンライナーとゼロライナーが止まる。
オーナーによってゼロライナーが止められたのだ。

実に暴走を始めてから一分もかからなかった。


「早く戻んぞ!!おい!行けるか!?」

「いつでもどぉーぞ」

「全速で行くから、掴まれ!!」


モモタロスの問いに、オーナーが電車の状況から問題がないことを確認し、ゼロノスがゼロライナーを運転してデンライナーを引っ張る。


なんとこの電車、コックピットにはバイクが一台あるだけだ。
そのバイクで電車を操縦するのだから、さすがはライダー、といったところか。

そのバイクにライダーパスを入れない限り、デンライナーやゼロライナーは動かせない。
ゼロライナーの
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