第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
電王 〜時の列車の特異点〜
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?さっきそういえば俺のことほかの世界とか言って?」
「うん。他の世界から来たって聞いたよ。そこらへんの話、少し訊かせてくれるかな」
自分の事を察知していたオーナーに戦慄を覚えながらも、蒔風は説明した。
それが終わり、モモタロスがウラタロスに質問した。
「で、どういうことなんだ?」
「先輩・・・話聞いてなかったの?」
「あはは、モモタロスのば〜か」
「うるせえ小僧!」
「つまりや、この世界の中心である良太郎を殺すことで、この世界をいただこうっていうんやな」
「なにぃ!?」
「モモの字、ホンマに話聞いてなかったんかい」
「うっさいクマ公!!えーと、なんだ、良太郎を狙ってくる奴がいるから、そいつをブッ倒せばいいだけだろ?簡単じゃねえか」
「て言うか最初からそうとしか言ってないよ先輩」
「カメちゃん、それ以上はモモタロスがうるさくなるからやめようよ」
「なんだと小僧!!」
「わーーーー!!!」
イマジン達が車内で騒ぎだす。
キンタロスやウラタロスが「クマ」とか「カメ」と呼ばれているのは、彼らの元になったイメージが「金太郎」、「浦島太郎」だからだ。
イマジンがこっちの時間で手に入れる実体は、契約者の持つイメージから形づくられる。
この場合、少し事情の違うキンタロスのほか三人は良太郎の持つイメージだ。
ちなみにモモタロスは「桃太郎」の赤鬼。
ウラタロスは「浦島太郎」のウミガメ。
キンタロスは「金太郎」のクマ。
リュウタロスは「龍の子太郎」の龍だ。
「で、何かおかしなことはないか?」
そう蒔風が良太郎に訊くが、その前に良太郎が聞いてくる。
「そういえば君、チケットは?」
このデンライナーにはチケットがなければ乗ることができない。
持っていなければオーナーに乗車させてもらえず、時間の中に放り出されてしまう。
そこで蒔風は最初に持っていたチケットを差し出す。
それを見て良太郎は驚愕した。
「これは!!マスターパス!」
「なんであなたが?」
「いや、わからん。この世界にきたら持ってたんだよ」
「オーナー、これ」
ハナがオーナーにチケットを見せる。
「これは・・・ふむふむ、ひじょーぉうに、興味深いですねえ。ただ、乗車券以上の役割はもうすでにないようです」
「じゃあ、どういうことなんですか?」
「さて、ただのきっかけだったのでは?ほっほっほ〜〜」
そう言って客室から去るオーナー。
そこでリュウタロスが蒔風に訊いた。
「ねえ、お前本当に強いの?戦ってみてもいいよね?答えは聞いてない!」
「ちょっとリュウタ!あんた何言
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