第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
電王 〜時の列車の特異点〜
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歳だい?」
蒔風がしゃがんで良太郎に訊く。
その答えは結構衝撃的だった。
「えっと・・・・こんな姿だけど、もうそろそろ二十歳・・・」
「・・・・・はぁ!!???」
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蒔風は良太郎から話を聞いた。
この世界に襲いくる脅威、「イマジン」
彼らは未来の人間が、精神体だけ飛ばして現代にやってきた時間の侵略者だ。
故に実体の持てない彼らは飛んできた時間の人間に憑依し、こう言う。
「お前の望みを言え。どんな願いでも叶えてやろう。お前の払う代償はたった一つ」、と
そうして契約を結び、実体化し、願いを果たせばその人間の時間を手に入れることができる。
すなわち、その人間が存在した時間を行き来できるのだ。
そうやって時間を飛び越えるイマジンを追って撃退しているのが「電王」だ。
野上良太郎はいかなる時間の影響を受けない「特異点」である。
それゆえに電王に変身することができる。
だが少しばかし前に何らかの時間の歪みの影響で、本来十九歳だったのだが、十二歳の少年姿になってしまったのだ。
「なるほどなぁ・・・で、あいつらは?」
と蒔風が先ほどの怪人たちを指さす。
すると一斉にこちらをむき、バァ、とおどけてきた。
「おう、俺はモモタロスってんだ。名前の事は気にすんなよ」
「僕はウラタロス。男を釣る趣味はないかな。名前の事は気にしないでね」
「わいはキンタロスや!お前さん、実は強いやろ!あ、名前の事は気にせんといてな」
「僕はリュウタロスだよ!他の世界ってどんなの?でも、名前の事は気にしないでよね!」
そう言って自己紹介してきた。
彼らもまた、イマジンだ。
だが良太郎の味方に付き、共に闘う仲間である。
良太郎は基本的には彼らに憑依させ、身体を貸して戦ってるらしい。
「ってことは悪霊みたいなもんか?」
「ちょっと!悪霊はないんじゃない!?」
ウラタロスが反論するが、蒔風はさらりと流す。
「あっちの男性は?」
「あの人はこのデンライナーのオーナー。あなたの事も、オーナーから聞いたの」
そこに女の子の声がした。
振り返るとそこには良太郎と同い年くらいの子がたっていた。
「ハナさん」
「私はハナ。こんな姿だけど、良太郎と同じくらいの年よ」
「へぇ〜、やっぱり時間の歪みか。理由は?」
「私の事はわかってるけど、良太郎のは原因不明なの」
「へえ」
ハナは良太郎にベルトを与え、電王に変身させた張本人だ。
「ふんふん・・・なるほど。ん
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