暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜世界を旅する戦士たち〜
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った一つだ・・・お前を・・・倒す!!!」


その士の言葉に、蒔風がピクリと動き、自分で立つ。

「大丈夫なのか?蒔風」

「なんてこたぁ・・・ない・・・」

「貴様・・・・主人公きどりやがって・・・なんなんだよ!!お前は!!!」


その問いに士がにやりと笑う。
ユウスケも夏海も海東も、ボロボロの蒔風ですらも笑い始めた。



「覚えておけ!!オレは・・・・」

そこまで言って士がライドブッカーを再び開くするとそこから無限ともいえる大量のカードが次々と出てきて、士の周りを囲んだ。
そのカードはディケイド自身のもあれば、今まで覚醒した他のライダーのカードもあった。


「通りすがりの仮面ライダーだ!!!変身!!!」

[Kamen Ride---DECADE!]



大量のカードから一枚が士のバックルに滑り込み、その姿をディケイドに変身させる。
他のカードはすべてブッカーに滑り込んでいって、収まった。



「覚えておけだ?・・・・めんどくさいなぁ!!!」


そう言って走り迫る「奴」に、海東が銃撃を浴びせる。
その間に蒔風とディケイドが目配せをする。

「行くぞ、蒔風!!」

「ああ!!!」



【KAMEN RIDER DECADE】-WORLD LINK- 〜WEPON〜


すると腰に装着されたライドブッカーから一枚のカードが飛んできた。
黄色いカードで、斜めに絵が両断されており、上半分には蒔風が、下半分には凄い形の剣が描かれていた。



「お・・おいまさかそれはぁぁぁぁああああ!!」

「ちょっとくすぐったいぞ!!!!」


[Final Foam Ride---MA MA MA MAIKAZE!]


「ぉうぐあ!!」

カードが発動し、蒔風の体が若干浮き、形を変えていく。


転がっている十五天帝すべてが鞘におさめられてから再び抜け、鞘とは反対向きに定着していく。
そして蒔風の体と顔を装甲が覆っていった。

最後に腕がバンザイ状態になり天地陰陽と、背中の「獅子天麟」が三本とも真っ直ぐになり先端に。
足が折れ曲がりそこが取っ手に。
脇の「龍虎雀武」は円盤状に合体して巨大化、腹部に当たる部位を貫通し、モーターのように高速回転する。
そして「風林火山」は刺又(さすまた)のように途中で折れ曲がって伸びた。


『な、なんじゃこりゃああああああああ!!!!!』
「なんじゃそりゃああああああああああ!!!!!」

蒔風と「奴」が同時に叫んだ。
しかしディケイドはそんなことは気にしない。

「はあああああああ!!!!」


ザッ、ギュギン!!!!!


無数の刃が「奴」に振るわれ
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