第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜悪の組織、略奪の命〜
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
四人の疑問に、これ以上こたえる必要はないと判断したのか、男が姿を変える。
「アポロチェンジ!!」
グ、ボワッ
男を日輪のような形に炎が覆い、姿が変わった。
「アポロガイスト!?貴様・・・どうやってこの世界に!!!」
「ほう。私を知っているのかそこの凡夫。だが、その質問に答える必要はないな」
「凡夫って言うな!!!(オレの知ってる世界のものではないなこりゃ。あくまでも「ディケイドの世界」ってことか)」
「ディケイド、貴様を始末しに来てやったぞ。まさに貴様にとっては、私は迷惑な存在になるのだ」
「そう思うなら来るな!!」
士が変身しようとバックルを取り出すが、アポロガイストの銃撃でバックルがその手から弾き飛ばされる。
「士!!」
蒔風にイマジンが、士にファンガイアが迫る。
変身できない士の元にユウスケが変身して助太刀する。
そこでアポロガイストが頭部の金属片を取り外し、士に向ける。
それに気付いたのはただ一人であった。
「士君!!!」
夏海が士の元に駆けより、突き飛ばす。
標準から士が外れ、代わりに夏海が標的となる。
その瞬間、金属片から赤い靄のような光が噴出し、夏海から何かを吸い上げていった。
その効果か、夏海はその場に崩れ落ちてしまった。
「お前!!!」
それに気付いた蒔風がアポロガイストに掴みかかろうとするが、バックステップでかわされる。
「夏海?夏海!!!」
「夏海ちゃん!!」
士とユウスケが夏海の身体を抱えあげるが、一向に反応がない。
「お前ぇ・・・何したんだ!!」
「ふん。きさま、ライダーではないようだな。貴様の事も調べておくとしよう」
「あっ、待て!!」
怪人二体とアポロガイストの背後に灰色のオーロラが現れ、そこに去っていこうとする。
そのまま消えてしまうであろう彼らを見逃すほど蒔風は優しくない。
アポロガイストが消える直前に、蒔風がそのマントを掴み、オーロラの中から引きずり出した。
そして地面に投げつけるべく放り投げた。
だがアポロガイストは片手を地面につき、そのまま跳ね上がりながら蒔風に銃撃を浴びせて建物の屋上に向かって跳躍する。
「ふははははは!!その命、いつか私の物にしてやるのだ!!!」
「待てや!!二人は夏海さんを!!」
そのまま去るアポロガイストを蒔風も追う。
高層ビルの屋上を十七ほど踏みしめて跳んだところで、アポロガイストが止まる。
「貴様・・・変身もせずになぜここまで付いてこれる」
「そんなこたぁどうだっていい。答えろ。夏海さんに何をした!」
「答える義理はないのだ」
「なら・・・これ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ