第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜蒔風、かなりキレる〜
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。この意味わかる?バカでもわかりますか〜〜?夏海さん、この話通じたかな?俺ここまでの馬鹿と会話することがなかったからわかんないや。まあ、夏海さんはバカじゃないからこんなこと聞いても意味ないか。おいお前ら黙ってないで答えろよ。意味通じましたか〜〜?Do you understand?」
蒔風が一気に捲し立てる。
途中、もちろん反論の子t場が出たが、蒔風は止まらなかった。
一度噴き出たソレは、火山の噴火のように、すべてを吐き出しきるまで収まらなかったのだ。
そして最後まで叫んで、ハァハァと息切れをしながらもスッキリした顔をする。
この世の幸せ最高潮みたいな感じだ。
だがその直後、ハッと我に返ったようになり、吐き気を催したかのように汗を流しはじめ、顔を押さえて
「すまん」
と、言おうとしたところで
「すm」
ドゴゴガン!!!!
その背後立った士と夏海、ユウスケが、思いっきり拳を振りかぶり、三人同時に蒔風の後頭部を殴った。
「ァんッ!?っいったぁ!!なにするん!?」
「舜、お前言い過ぎだぞ」
「蒔風さん、今のはあまりにも・・・」
「実はお前外道衆なんじゃないか?」
三者三様の感想を蒔風に告げる。
「おぅ・・・すまぬゥ・・・」
蒔風が息を漏らした先には、体育座りをして地面に俯いているシンケンジャーの四人がいた。
皆負のオーラをまき散らしている。
丈瑠は落ち込んではいないが、それでも思うところはあったららしい。
落ちていたカメラを手に取り、無言で士に渡す。
そこでショドウフォンが鳴った。
源太がDチノマナコを発見し、今交戦中らしい。
「どうした?アヤカシが現れたか?」
「どうすんだ?こいつら」
他のメンバーは打ちのめされて戦える状況じゃない。
何だか地獄の住人みたいだ。
「オレ、行きます!」
「うーんやっぱこうなったのもオレの責任だし、行くか」
「オレは・・・」
ユウスケと蒔風がたちあがるなか、士はどうにも乗り気でない。
「士。まさかお前この世界にオレたちは必要ないんじゃないかって思ってるんじゃないのか?」
「・・・それは」
「いいか?お前は戦っていいんだよ。この世界のために。お前の世界が見つからないなら、見つかるまですべての世界をお前の世界として守ればいい」
「すべての・・世界を?」
「そうだ。それに、今のお前には帰ってこれる場所があるじゃないか。夏海さんがそこを守ってくれている。誰かが出迎えてくれるんだ。それは幸せなことだぞ?士」
「誰かが・・・帰る場所を」
「そうだ。丈瑠もそうだぞ。あの爺さんだってお前らの帰る場所守ってんだからな」
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