第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜蒔風、少しキレる〜
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共に鳴滝が消える。
それと同時にシンケンレッドがDチノマナコを退かせたようで、変身を解いて再び士達に向き合う。
「さっきの男といい、「ライダー」と呼ばれる力といい・・・お前たちは何者なんだ?」
その問いにいつも通り士が答える。
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えとけよ?」
と、自信満々に士が名乗りを上げた瞬間
「てめえも泥棒野郎の仲間かぁ!!!」
一体どこで聞いていたのか、騒がしい声と共に源太が疾走してきて、士に掴みかかろうとする。
「源太!?今までお前何やってたんだ!?」
それを丈瑠が止める。
そこで源太が蒔風に気付いた。
「お、兄ちゃんは昨日の!ありがとな、あん時は」
「いや、まあいいんだが。あの後どうしたんだ?」
「あの泥棒野郎を見かけてな、追っかけたんだが、こっちの調子も悪くてな。見失っちまったのよ」
「それで今日も駆け回っていたのか?」
「そう!!それでそこの!あの泥棒野郎と仲間なんだろう!?」
源太が士を指さして叫んだ。
それに士が反論する。
「オレとあいつは仲間じゃない。それに蒔風から話は聞いたが・・・イカ盗んでどうするってんだ」
「源太っち。少なくとも士は泥棒じゃない。悪党ではあるが」
「おい!!」
「な〜?目つき悪いだろ〜?だから世界の破壊者って言われてみんな信じちまうんだよ」
「たしかに、そう言われてもしょうがないな」
「うんうん。で、そこのライダーってのが泥棒野郎の仲間じゃないってんなら、兄ちゃんは知ってんのかい?」
「昨日知ってるって言ったのに・・・」
「おおお!!じゃあ案内してくれ!!まったく、ライダーなんざロクなもんじゃねえや。変なアヤカシは出るわ、イカちゃん盗まれるわでもう散々だ。おいそこのライダー野郎も、とっとといなくなっとけ。厄介を持ちこまないでくれよな!ライダーなんざ皆同じだ!!」
その言葉にムッ、とする蒔風。
確かに源太の言うことは理解できる。
何せ彼が一番の被害者なのだから、そう思ってしまうのはしょうがないことだ。
それでも蒔風は黙っていられなかった。
いや、理解できるからこそ反論することにした。
「ちょっと!!そんな言い方しなくてもいいじゃないですか!!」
しかし、実際に反論したのは蒔風ではなく、ちょうどその場に士達を呼びに来た夏海だ。
反論しようとしていた蒔風が「ありゃ」と出鼻をくじかれてすこしズッこける。
「士君は違います。今までもたくさんの世界を救ってきたんです!!」
「あー、それは俺からも言わせてもらおう。「ライダー」だとか「世界」だとか、そんなくだらない固定観念に縛られていてよくこの世界を守れるもんだ」
夏
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