第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜蒔風、少しキレる〜
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った。
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その日の夕暮
いくつもの高層ビルの並び立つ街中
そのうちの一つの屋上に、チノマナコはいた。
もはやまともな言葉は発しておらず、唸り声だけを呻き上げている。
しかし、その使い方だけはよく知っているようだ。
カードを取り出し、装填する。
[Kamen Ride]
「へぇン・・・しィン・・・」
[DEEND!]
ドンドンドンドン!!ヴァアン!!
ディエンドライバーがいつもとは違う唸り声をあげて、変身音を発する。
チノマナコの頭部と肩にディエンドの装甲が装着される。
この世界に、最初のライダーが誕生してしまった瞬間である。
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ちなみに夜
「イカちゃんどこだーーーーー!!!出て来やがれってんだ泥棒野郎ーーー!!!」
ふらふらの体で海東とユウスケを追い切れるわけもなく、結局見失って街を探し回る源太がいた。
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次の日
士と蒔風は町を歩いてチノマナコを捜索していた。
夏海とユウスケも他の場所を回ってるはずだ。
「どーもこの世界は落ち着かない」
「そりゃそうだ。お前はライダーの世界しか知らないんだから」
「お前はそれ以外の世界も回ってんだっけか?」
「おう。むしろライダー世界の方が少ないぜ?」
そして捜索場所を海に沿った街道に移し、歩みを進める。
そこに一人の青年が立ちふさがった。
「お前・・・殿さまじゃないか。家臣はどうしたんだ?」
そこにいたのは丈瑠だった。
何やら厳しい表情をしており、糾弾するかのように二人に訊いてきた。
「お前らは昨日の・・・まあいい、お前らのうち、どちらがディケイドだ?」
「オレだ」
「この人」
「んで・・・なんか用か?」
士がディケイドだとわかるとそちらを向き、疑問を投げかける。
「お前が世界の破壊者だというのは本当か」
「まったく・・・またそれかよ・・・」
「この世界がおかしくなっているのはお前のせいらしいな」
「だ〜か〜ら〜・・・畜生、またお前か!!」
士がうんざりした声を出しながら街道から上に伸びる階段の方を向き、言った。
「鳴滝!」
その声に応じて灰色のオーロラと共に一人の男性が現れた。
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