第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜蒔風、少しキレる〜
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盗られるし、外道衆とは怪我のせいで戦えねえし。はぁ〜あ〜」
「なんだ?おまえ、シンケンジャーだったのか?」
「おうとも!オレこそがシンケンジャーが一人、シンケンゴールドよぉ!っていたた・・・」
彼の名前は梅盛源太。
彼の言う通りシンケンゴールドとして戦う戦士だ。
だが先ほど「泥棒野郎」に大切な相棒であり、武器でもあるイカちゃんこと「烏賊折神」を奪われてしまい、それを追っていたのだそうだ。
「なあ、そいつってさ、バカみたいに偉そうにして、指ピストルにして撃ってくる男か?」
「そ、そいつだそいつ!!知ってんのか!?」
「知ってるけど・・・」
どうやら海東がさっきから持っていたクーラーボックスにはその「烏賊折神」が入っていたのだろう。
源太の話によると、海東を一度は追い詰めた時、チノマナコが襲撃してきて海東はディエンドライバーを奪われたのだそうだ。
そして狙われた海東を守って自身も怪我をした、ということだ。
「お前・・・損な性格してんな〜」
「うっせい」
「だが嫌いじゃない。烏賊折神も海東も守るかー」
「それは褒めてんのか?」
「誉めてます」
「そ、そうか・・・へへっ」
鼻を掻いて満更でもない源太に蒔風が言う。
「ちょっとここで待っててくれ。あいつ始末してくるから」
「お、おい待ってくれ!!外道衆と戦うのは一般人じゃ無理だ!!」
「大丈夫。一般どころかオレぁ異端だからな」
そう言ってディケイドの元に走っていく蒔風。
「ホントに大丈夫かよ・・・・ん?」
そこで源太が何かを見かけた。
それはユウスケに運ばれる海東だ。
再び標的を見つけ、その眉間に青筋がまた浮かぶ。
「あの野郎・・・もう逃がさないぜ!!いたたた・・・」
ヨタヨタと追いかける源太。
それに気づかずユウスケ達は歩いていく。
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蒔風がディケイドを見つけた時には戦いは終わっていたようで、たったいまディケイドコンプリートの隣から何らかのライダーの影が消えていったところだ。
「終わったのか?」
「いや、逃げられた。あの野郎、バカ力のくせして逃げ脚がはやい」
「それは仕方がないな・・・」
「次は必ずとっちめる!!」
「はぁ・・・・」
蒔風は活躍の場がなくなってしまったので少々肩を落としながら先ほど助けた源太の元に向かった。
しかし、源太は海東を追って行ってしまったので、そこにいるわけもない。
自力で動けたなら問題ないだろうと二人は納得し、その場を去ってい
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