暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜蒔風、少しキレる〜
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までいいのか?」

「オレはこのままでも強いの」

「そうか・・・行くぞ!!」

「ヲオオオウウウウアアアアア・・・・・・」

ドンドンドンドオン!!

チノマナコが言葉にならない唸り声をあげて弾丸を撃ちながら突進してくる。

蒔風がそれをスライディングでかわし、チノマナコの片足を両足で挟み取りバランスを崩させる。
崩れるチノマナコの体の頭部をナイスなタイミングでバッティングするディケイド。

チノマナコの体から火花が散るが、ディエンドライバーの力か、それともチノマナコ本来の力か、全く効いていないようだ。
頭をポリポリと掻いて、なんだこいつら?みたいなジェスチャーをとる。


「この野郎・・・」
「あの目全部つぶしてやろうか・・・」


あまりにもこちらを馬鹿にした態度のチノマナコに、蒔風とディケイドがいらついた声を出す。

そもそも、あーうー、うをおおうう、とさっきからやかましく呻き続けているのだ。
しかも時々不愉快なほど大声で騒いでくる。


そりゃ二人のイライラゲージも溜まる。


と、そこを通りかかる謎の男が

「はぁはぁ・・・畜生・・泥棒野郎も追わなきゃなんねえのに・・スシチェン・・・っぐ・・・」

何だか寿司屋の大将のような格好をした青年がよろよろと歩いてきて、戦いに割り込もうとする。
しかし体力の限界だったのか、その場に崩れ落ちてしまった。

その男に向かってディエンドライバーの銃口がゆらりと向けられる。

「っつ!?おい、まずいぞ!!!」

ダッ!!

その状況に血相を変え、蒔風が一気に青年の元に辿り着く。
しかし、辿り着いたはいいがあの体勢では弾くこともできないだろう。

銃口から弾丸が飛び、それがまっすぐに蒔風へと延びていく。

「蒔風!!」

ディケイドが叫ぶ。
しかし、蒔風の顔には笑みが。
この男は弾く必要を考えなかった。

地面に手が付いていればそれだけでいい。


「畳返し!!」


バゴン!!バガッ!!

跳ね上がった地面に、弾丸が命中し、少しだけ削る。。
その光景に士は少し驚いたが、蒔風の言葉にハッ、としてチノマナコに向きなおした。

「士!!あの野郎はまかせる!!」

「そうさせてもらう!!変身!!」

[Kamen Ride---DEN-O!]

蒔風が青年を連れていく背後でディケイドがさらに変身した音が聞こえた。

だがそんなことを気にしてる場合ではない
とりあえずこの青年を安全なところに連れていくことが先決だ。


とりあえずその場を離れ、ベンチに腰掛けさせる。

「すまねえな・・・」

「気にするない」

「にしても情けねえ・・・泥棒野郎にイカちゃん
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