暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜五色の戦士〜
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


「この世界はなんだ?わかるか蒔風?」

「いや・・・あの絵柄からライダーに関する情報はなかったぜ?」

士が蒔風に訊く。


ここはすでに新たな世界だ。


今は四人で町を歩いていて、今はビルに囲まれた広場にいる。
階段式の噴水があり、ベンチがあり・・・・

何の変哲もない世界だ。


「ま、この世界からライダーの情報は得られないと思うけど?」

「じゃあこの世界はライダーの世界じゃないのか?」

「そう言うことさ。ここは、ライダーの存在しない世界だよ、士」

「ライダーのいない世界か。ディケイドが回る世界だからといって、ライダーのとは限らないのな」

「ああそうか。君はライダーのいない世界を回る方が多いんだっだね」

「そうだな。だから取り立てて騒ぐほどでも」

「おい待て、なんで海東が当然そうに会話に参加してんだ!!」


士が叫ぶ。
そう、さっきまで会話していたのは蒔風と海東だ。

士たちは突如現れた海東にポカーンとしていただけだった。

「なに言ってるんだい士。僕はお宝を手に入れて忙しいんだ。あとにしてくれないか?」

「来たのはお前のほうからだろ・・・・」

「というか士よ。なぜそんな恰好してんだ?」

「黒子とは・・・また面白い。似合ってるよ、士」

「うるせえ!!」

この世界で士に振られた役割は「黒子」だ。
一体何をやらされるのか・・・

「士、「で・す・の」って言ってみてくれ!!」

「わけわからんこと言うな!!海東!お前もさっさと行っちまえ!!「ですの」やかましい!!」

「はいはい・・・っと」

海東が足元に置いておいたクーラーボックスを担ぎ、その場を去っていった。


「なんだったんだあいつは」

「それにしても士。ライダーのいない世界ってことは、ここに怪人はいないんじゃないか?」

ユウスケが士に問う。


「いや、そうでもないようだ」

士の返答に合わせたように、噴水のタイルの「スキマ」から異形の怪人が無数に現れた。


「ライダーがいなくても、怪人はいるみたいだな」

「別にそれって普通じゃね?」

カードを構える士と、並び立つ蒔風。

戦闘開始!!と意気込んだところで和太鼓の音が鳴り、多くの黒子たちがいきなり現れた。
さらには何かの家紋入りの陣幕とのぼり旗が立てられ、そこに袴姿の五人の男女が出てくる。


「凝り性もなく現れて・・外道衆!!おとなしく「スキマ」に帰れ!!!」

五人のうちの一人が怪人たちを指さし言い放つ。
だが気にも留めずに、うごめき続ける怪人達。


「もう!そんなんで帰るわけないでしょう!」

「むう・・・一回やってみたかった
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ