第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜五色の戦士〜
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病院に行け!」
「いいえ。じいはまだまだ現役です!これくらい、なんてことありませぬ!」
「このわからず屋が!」
「殿はこの私を厄介払いするおつもりですか!?」
「そうじゃないと言ってるだろう。ここは大丈夫だからその腰を治して来いと言ってるんだ!!」
じい、というのはシンケンジャーのサポートをしている志葉家に仕える家臣、日下部彦馬の事だ。
どうやら病院に行け、という丈瑠と、大丈夫だ、というじいのケンカらしい。
「なんだなんだ?ケンカか?」
「殿さまっても案外普通なんだな」
「つかよー。あれかなりキテルぜ?」
「わかっているがもう止まらないんだろ」
「だろうなー。あーもー鬱陶しいな」
士と天馬が話しているところで、ついに丈瑠が部屋を飛び出してくる。
そこでふと立ち止まり、士と天馬に気付く。
「なんだお前たち?ただの黒子じゃないな?」
「そんなことないですよ「殿さま」?」
あからさまに、それはもうあからさまに小馬鹿にしたような言い方に、丈瑠がムッ、とした顔をする。
「お前ら、一体なにも・・・」
「ハイこっち来ようか、二人とも」
丈瑠の言葉をさえぎり現れたのは蒔風だ。
いつの間にか士と天馬の背後にまわり、二人に肩を回す。
「蒔風!?」
「舜・・・いきなり出てくんのは止めろっての」
「わりわり。じゃ、お殿様。オレたちはこれで」
「舜!!なに勝手に出てってんだ!」
そこにさらに一人の黒子が出てきた。
「その声・・ユウスケ?」
「ちょ、ユウスケ、待て、引きずるなオレをどこに(連れうわあぁぁぁ・・・・・)」
途中から外に連れ出されていき、蒔風の声が遠ざかっていった。
丈瑠がそれを眺め呆れて、士達のほうを向くと、そこに士、天馬はいなかった。
to be continued
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