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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜五色の戦士〜
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んだが、ダメか〜」

「だから私達が送り返してあげましょう。「三途の川」に」


シュキン!!!

各人が携帯電話を取り出し、それを筆の形に変え空中に文字を描く。

「「「「「一筆奏上!!」」」」」

バッバっバッ!!

各々が「火」「水」「木」「土」「天」の文字を書き、それを身にまとい「変身」した。
彼らこそがこの世界の秩序と平和を守る戦士。

その名も

「天下御免の侍戦隊」

「「「「「シンケンジャー!参る!!」」」」」



「シンケンジャー?ああ、そゆこと」

シンケンジャーなる者たちが突如として現れた怪人たちを次々と切り裂き、倒していく。
その様子を見てつぶやく蒔風に、夏海が聞いた。

「知ってるんですか?」
「舜、知ってるのか?」

「ああ、今知った。あいつらシンケンジャーはこの世界とは別の、三途の川ってとこにいる妖怪集団、外道衆と戦ってるってわけだ」

「じゃああそこで倒されているのが・・・」

「外道衆だな。ま、あいつらは使い捨ての雑兵らしいが」

「なるほど・・・ってあれ?士は?」

周りを見るとどうやら外道衆の駆除は終わったらしく、シンケンジャーたちが変身を解き、帰っていく。
その周りで黒子たちが先ほどの陣幕やのぼり旗の撤収作業に入っていた。

そしてどうやら士もそれに駆り出されたようだ。
皆黒子なのでどれが士かわからない。

「士君?どこですか士君!」

「あれは?いや、あっち?」

「そんなこと言っててもしょうがないだろ。とりあえず行こうぜ」

「どこにですか?」

「この世界でやるべきことがあるんだろ?それを探しにだよ」

「でも士君は?」

「あいつには護衛付けてるから」


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「で?お前が俺の護衛?」

「そうだ。この天馬さんが護衛してやっから、ありがたく思っとけコノヤロー」

あのまま黒子の波に押されて士がやってきたのはシンケンジャーのリーダー、シンケンレッドに変身する志葉丈瑠の所有する志葉家の屋敷だ。
そして頃合いを見て人型になって天馬が現れた。

「護衛なんざ必要ない」

士が余裕の態度で天馬に言うが、天馬にとってはそんなこと知ったことではない。

「だまれやモヤシが」

「モヤッ!?」

「この世界の事よくわかってねえんだからよ。オレさんが教えてやっからまあ聞けよ」

士を座らせ、自身も胡座(あぐら)をかいて説明を始める天馬。
その説明が終わったと同時、志葉丈瑠の声がある部屋の中から聞こえてきた。

「じい!何度言えばわかる。しっかりと
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