暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜兄との決着〜
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ドと蒔風が二人を止める。

「手を出すな。これは海東の・・二人の戦いだ!!」

グレイブの剣撃をかわし後退していくディエンド。
それを追っていくグレイブ。

「やめてくれ兄さん!!正気に戻ってくれ!」

「オレは最初から正気だ。それが嫌なら、オレを倒して見せろ!!」

ディエンドの戦法は基本的にはヒットアンドアウェイだ。
避けたところで即座に反撃する。

しかし、相手が兄であるということと、ライダーとしての経験値もあり、押されぎみだ。
だが


「兄さん・・・うあ・・うああああああああああ!!!!!」

ドンドンドン!!!バキッ!!!

ディエンドががむしゃらに攻め立て、グレイブを一気に押し返して地面に倒す。
その顔面に向けて銃口を向け、その手が止まる。

「どうした?止めを刺さないのか?」

「・・・・っ!!」

ザキイッ!!

グレイブがディエンドの腹部の装甲を突き、退かせる。
腹を抑えるディエンドの首筋にグレイブラウザーの刃を当て、止まる。


そして兄弟がお互いを見据える。
静かな時が流れる。

二人が武器を下ろし、変身を解く。
他の皆も変身を解いた。

「なぜ止めをためらった。大樹」

「兄さんだって」

兄弟が互いの矛盾を問いただす。
純一が決別の言葉のように言い放つ。

「後悔するぞ。オレを倒しておかなかったことを」

「・・・・」

その純一の言葉に蒔風が口をはさんだ。

「は、じゃあお前も後悔するぞ?ここで海東を倒しておかないことを、な」

さらに士が続く

「お前は海東の自由な意思を認めた。だから止めを刺せなかった。お前はフォーティーンにはなれない」


「・・・・・・・・・・」


二人の言葉を聞くと、純一は歩き出した。

その背中を、皆は見ていた。
この世界の行く先は、この世界のライダーが担うのだろう。

士たちの出番は、ここまでだ。


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「ということだったんだよ。わかったか?ナツミカン」

「はぁ・・・でも洗脳されてたって、実感がわきません」

「まあ、それが洗脳だしなぁ。海東を捕まえてた時の顔、恐ろしかったぞ?」

「いや蒔風。あれがナツミカンの本性だ。甘いと思ってるととんでもなく酸っぱいぞ」

「つ〜か〜さ〜君?笑いのツボ!!!」

ドスっ!

夏海は士の首元に親指を突き立てる。
すると士が笑い転げ始めた。

「これは・・・なんじゃこりゃぁ〜〜!!」

「光家秘伝の「笑いのツボ」です。蒔風さんも気をつけてくださいね?」

「あっはっ
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