第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜兄との決着〜
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ドと蒔風が二人を止める。
「手を出すな。これは海東の・・二人の戦いだ!!」
グレイブの剣撃をかわし後退していくディエンド。
それを追っていくグレイブ。
「やめてくれ兄さん!!正気に戻ってくれ!」
「オレは最初から正気だ。それが嫌なら、オレを倒して見せろ!!」
ディエンドの戦法は基本的にはヒットアンドアウェイだ。
避けたところで即座に反撃する。
しかし、相手が兄であるということと、ライダーとしての経験値もあり、押されぎみだ。
だが
「兄さん・・・うあ・・うああああああああああ!!!!!」
ドンドンドン!!!バキッ!!!
ディエンドががむしゃらに攻め立て、グレイブを一気に押し返して地面に倒す。
その顔面に向けて銃口を向け、その手が止まる。
「どうした?止めを刺さないのか?」
「・・・・っ!!」
ザキイッ!!
グレイブがディエンドの腹部の装甲を突き、退かせる。
腹を抑えるディエンドの首筋にグレイブラウザーの刃を当て、止まる。
そして兄弟がお互いを見据える。
静かな時が流れる。
二人が武器を下ろし、変身を解く。
他の皆も変身を解いた。
「なぜ止めをためらった。大樹」
「兄さんだって」
兄弟が互いの矛盾を問いただす。
純一が決別の言葉のように言い放つ。
「後悔するぞ。オレを倒しておかなかったことを」
「・・・・」
その純一の言葉に蒔風が口をはさんだ。
「は、じゃあお前も後悔するぞ?ここで海東を倒しておかないことを、な」
さらに士が続く
「お前は海東の自由な意思を認めた。だから止めを刺せなかった。お前はフォーティーンにはなれない」
「・・・・・・・・・・」
二人の言葉を聞くと、純一は歩き出した。
その背中を、皆は見ていた。
この世界の行く先は、この世界のライダーが担うのだろう。
士たちの出番は、ここまでだ。
--------------------------------------------------------
「ということだったんだよ。わかったか?ナツミカン」
「はぁ・・・でも洗脳されてたって、実感がわきません」
「まあ、それが洗脳だしなぁ。海東を捕まえてた時の顔、恐ろしかったぞ?」
「いや蒔風。あれがナツミカンの本性だ。甘いと思ってるととんでもなく酸っぱいぞ」
「つ〜か〜さ〜君?笑いのツボ!!!」
ドスっ!
夏海は士の首元に親指を突き立てる。
すると士が笑い転げ始めた。
「これは・・・なんじゃこりゃぁ〜〜!!」
「光家秘伝の「笑いのツボ」です。蒔風さんも気をつけてくださいね?」
「あっはっ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ