第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜兄との決着〜
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ために!!!
グバァ!!!
フォーティーンの口から巨大な火球が放たれる。
「力を借りる!!」
ゴッ、パアアアアン!!!!
蒔風が右手を突き出し、火球に触れると、その火球は始めからなかったかのように霧散される。
「いまだ!!」
[Final Attack Ride---HI HI HI HIBIKI!]
ボッ、ズオオオオオオ・・・・・!!!!
蒔風に合わせてディケイドがカードを発動させる。
ディケイドと響鬼の刀身が炎に包まれ、どこまでも伸びていく。
その炎は、この世界の自由を奪われた人たちの叫びかのように、唸りを上げて伸びていく!!!
そして突進してきたフォーティーンの右下から左上にかけて二つの刃が切り裂いた。
ピギュアアアアアアアアアアア!!!!!!
ァァァァアアアアアアア!!!!
ドゴオオオオオウ!!!!
フォーティーンが爆散し、姿が消える。
それと同時に、ランス、ラルクが相手をしていたダークローチが泡と消え
「あ・・・・」
グレイブがガックリと項垂れる。
そして夏海やユウスケなどの洗脳された人々の頭の中からフォーティーンの因子が消滅した。
「やったぜ!!」
「これでみんな解放される!」
「これで終わりなら、な?」
「確かに、蒔風もわかってたか?」
「ああ」
ディエンドとグレイブを除く皆が思い思いの声をあげていく。
「兄さん・・・・」
ディエンドがグレイブに近づく。
だがそれよりも早く、ランスとラルクが駆け寄った。
「終わったな、純一!」
「これでみんな元通りね!」
そう言ってグレイブの肩をたたく。
それに対してグレイブは
グレイブラウザーで二人を切り裂くことで答えた。
「グアっ!!」「うあッ!?」
「兄さん!?」
「純一、どうして・・・」
ディエンドとラルクの言葉にグレイブが本性を現す。
「バカめ。オレは最初から自分の意志でフォーティーンに仕えていた。オレはな、ライダーとしてお前らの中に潜り込んでいた、スパイだったんだよ!!」
「そんな・・嘘だ!!」
「純一・・・」
「この・・・」
三人がグレイブに信じられないという思いと、裏切られたという思いの混じった眼差しを向ける。
蒔風とディケイドは
「やっぱりか」
「操られているにしてはおかしいと思ったんだ」
と何となくわかっていたかのような声を出した。
「で、どうするんだ?オレは今から第二のフォーティーンとなり、この世界を支配する!!止めるのなら・・・今のうちだぞ!!」
グレイブがディエンドに斬りかかる。
それをランスとラルクが追うが、ディケイ
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