暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜兄との決着〜
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もう!!」

「いいだろう。海東、行け」

「手順はわかっているな?」

「あんな単純な作戦、何度も言わなくてもわかってるさ」

そう言いながら海東が歩いていく。
夏海も純一に押し出され、歩いてきた。

そして

二人が交差し、入れ違いになった瞬間に。


海東が縄をほどいてディエンドライバーをフォーティーンに向ける。
しかし、それを夏海が背後から羽交い締めにして取り押さえた。

「なに!?」

「ナツミカン!?」

「確かに、手は出していませんよ。あの連絡の後にはね」

純一がにやりと笑う。
その柔和な笑顔の瞳だけは、邪悪にぎらついていた。


「こ、の!!」

海東が夏海を振りほどいて押しのける。
そして兄の元へと駆けながら。

「変身!!」

[Kamen Ride---DEEND !!]


ディエンドに変身し、フォーティーンに迫る。
それを見過ごす純一ではない。

「大樹、決着をつけてあげましょう」

《open up》


純一もグレイブに変身し、海東と激突する。

「海東!!」

「待ってろ!!」

[Kamen Ride---DECADE !!]

蒔風とディケイドに変身した士も参戦する。
その隙にディエンドがフォーティーンに駆けて行こうとするが、その背中をグレイブが追う。
しかし蒔風とディケイドがそれを食い止める。

「行け、海東!」

「決着をつけて来い!!」

「士、蒔風・・・兄さん、今元に戻すから!!!」

ディエンドがフォーティーンに向かう。
するとフォーティーンの体から黒いオーラが噴出し、またたく間に巨大な怪物へと姿を変えた。

その姿は白く、四本の腕に剣、盾、聖杯、棍棒を持ち、下半身は蛇のような尾になっていた。

巨大邪神14(フォーティーン)
その名の意味は、「規定の数を超えるモノ」


「フォーティーン様!!」

グレイブがその姿を確認し、戦線から引いた。
あのお方さえいれば、自分の出番はないというように

その巨体が地面スレスレを飛んでいく。
ディエンドの体が風圧に飛ばされ、斬り裂こうと跳んだディケイドも弾かれる。

「士ぁ!!グレイブ頼むぞ!!」

ゴゴウ!!!

蒔風の獄炎砲が当たり、わずかに身を引かせるフォーティーン。
その隙に蒔風が空中に跳び上がり、力を借りる。

クルクルと回転した蒔風の体が一瞬で変わり、巨大な姿となる。

その姿はウィツァルネミテア。
別の世界における、神とも取れる絶大の力!

『貴様!!』

『邪魔すんじゃねえよこのデカブツが!!』

ドン、ドゴッ、ギャィン!ゴゴン!!

一撃一撃が大ぶりの攻撃を
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