第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜兄との決着〜
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レたちはナツミカンを取り返したい」
「お前は兄を助けたい。どちらもうまくいく策があるんだが、乗るかい?」
「なんだいそれは?まさか僕に同情してるんじゃないだろうね?」
「なに?」
「僕の問題は僕が解決する。君たちは手を出さないでくれたまえ」
「・・・・・・海東。お前は信じる者に裏切られ、そして自分すらも信じられなくなった。だからお宝という確実に信じられるものを集め、自分をごまかそうとしている。違うか?」
「わかったようなことを言わないでくれないか!!」
「はん・・・士、こいつ飛んだ腑抜けだぜ。オレたちだけで全部解決してやろうぜ」
「なんだと・・・・僕をバカにしてるのか?」
海東が蒔風の襟を掴みあげ激昂する。
そんな海東の怒りをさらりと受け流し蒔風が言う。
「じゃあなんでこの世界に来た時、真っ先に兄を助けに行かなかった?あちこちでダークローチを倒すだけで、兄と戦おうとはしなかった」
「そ、それは・・・」
海東の手が緩む。
「この世界に来たのだって、士達というきっかけがなければ帰ってこなかったろう?いい機会だから言ってやる。お前は逃げてたんだよ。そして「逃げる」ということを「宝探し」という理由でごまかした!」
「違う!!!僕は・・・僕は兄さんを救う!!!」
「だったら早く行くぞ。一人でだとかそんな詰まらん意地を言ってんじゃねえよ。何としても兄を助けたいんだろ?」
「・・・・・」
海東が黙る。
そこに一組の男女が現れる。
「さっきから黙って聞いてれば・・・私たちも手を貸すわ」
「しゃーねぇな。春香に免じて、一度だけお前を信じてやるよ」
そこに立つのは三輪春香と禍木慎だ。
彼らはかつての純一の仲間で、仮面ライダーラルクとランスに変身する。
純一が捕らえられ、変貌してしまったのは海東のせいだと考えていた。
しかし、彼らも海東が昔の海東とは違うと思ったのだろう。
「え?なに?士、知り合い?」
「お前がいない間に会っていたライダーだ」
「あんたもディケイドの連れでしょ?」
「なら俺らと目的は一緒だ」
「よろしくな」
「で、どうする海東。やるか?やらないか?」
「・・・・迷惑だ」
海東がぶっきらぼうに言い放った。
それに慎と春香が怒る。
「どうして?五人力を合わせれば、フォーティーンだってきっと倒せる!!」
「やめてくれないか。迷惑だって言ってるだろ」
「いま多くの人間がフォーティーンに操られている。あいつを倒せばみんな解放され」
ドッ!バキッ!!
言葉を遮り、海東が春香の鳩尾に肘を、慎の顎に拳を命中させて昏倒させる。
さらに蒔風にも殴りかかろうとするが、腕
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