第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜親切な世界とその裏〜
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ら爆発する。
しかしそこから落ちてきた瓦礫の中にはなにもいなかった。
「捕まえろ」
「はい。変身」
《open up》
純一がグレイブに変身する。
蒔風が逃げた方向はわかっていた。
「まっさか、ばれるとは思わなかったぜ・・・・」
蒔風がいるのはこのビルの屋上だ。
さっきの爆発の直前に逃げたため、所々煤けているが、怪我はなかった。
「で、まっさかこんなに早く追いつかれるとも思ってなかったわ」
蒔風の背後に音もなく現れたのはグレイブだ。
その剣の切っ先を蒔風に向け、宣告した。
「もう逃げられませんよ。ライダーでもないあなたが、ここから逃げる術はありません」
そこの言葉に蒔風が思考の後に答えた。
「・・・・どうかな!?ここからでも逃げる方法はいくつか考えつくけど?」
「では、見せてもらいましょう」
バッ、ブォン!!
グレイブが専用剣のグレイブラウザーで蒔風の首を狙う。
蒔風がそれを身を引いて避けるが、グレイブがそのまま回転し、回し蹴りを食らわせてくる。
それを腕で受け、掌底をグレイブの腹に減り込ませ後退させる。
しかし後退したのはその威力にではなく、自ら身を引いたためだ。
「おい、なんでライダーを敵視するみたいになってんだ?この世界の仕組みはなんだ」
「教えましょうか?そのためにはまずあなたの身柄は拘束させていただきます!」
グレイブが先ほどと同じ要領でさらにコンボを繋げようとしてくる。
蒔風が避け、受け、それを知った上でさらに攻撃を仕掛けてくる。
だが・・・・
ガキッ!!
「なに!?」
蒔風が上腕でグレイブラウザーを受け止めた。
服の下からは鞘に収められたままの「天」が覗いていた。
「これは!?うぐッ!!」
蒔風がグレイブの首元を掴み、壁に叩きつける。
「答えてもらうぞ。この世界の仕組みはなんだ?」
「う、ぐ・・・この世界では・・・フォーティーン様がすべてだ」
「フォーティーン?あのおっちゃんの事か?」
「ふ。そうだ。この世界の住人は皆優しい。そうだったでしょう?それもすべてフォーティーン様のお力。逆らう者などいません」
「お前らは・・・一体何をしているんだ!?」
「人間は優しくあるべきです。それができない者は、この世界にふさわしくない」
「そうすることを強要しているのかお前らは!!!彼らの自由を!!」
「逆らう者にはプログラムを植え付ける。完璧だ。この世界は完璧であるべきなんだ!」
《MIGHTY》
「!?なに!!」
ドッズン!!
グレイブが蒔風から見えない位置でカードを剣にスラッシュさせる
そうす
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