第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜新たな旅、コンプリート〜
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「士、調べるってどうすんだよ」
「手始めに、あいつだ」
先ほどの戦闘の後。
その場を後にしたダークキバの変身者・紅音也を追ってきた蒔風と士。
その士が指差した方に、紅音也が立っていた。
「あいつが?」
「ああ、さっきのライダーだ。おい!結局、この世界は救われてなかったのか?」
士の言葉に足を止め、音也が振り返り答えた。
「ん?あはははははは!!lこの世界は救われる必要などない!!」
「どういうことだ?おい!!」
「なるほど・・・そういうことか。わかったぞ士」
蒔風が前に出て言い放った
「つまり、この形でこの世界は正常、ということだな?これがこの世界のあるべき形。そうだな?」
「な・・じゃあここはやはり、ナツミカンの世界じゃない!?」
「となると・・・夏海さんが危ない!?」
蒔風と士が駆けだそうとする。
その背中に音也が叫んだ。
「お前は!!この世界にふさわしい!お前はいずれこの世界の宝を受け継ぐことになるだろう」
その言葉に士が足を止め、反論する。
「気に入らないな。人の人生勝手に決めんな!!行くぞ、蒔風」
「おう」
その場に音也を置いて、二人が駆けだした。
その姿を見て、音也が笑う。
歓喜と狂気が程よく混ざった声が響いた。
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士と蒔風が駆けだしてすぐ、二人の目の前に一人の男が現れた。
「お前・・・」
「やあ士。それにしても間違ってるよな、あの男。お宝を受け継ぐなら、この僕しかいないのに」
「海東・・・」
この青年は海東大樹。
仮面ライダーディエンドに変身し、士たちと同じように世界を回っている。
彼の各世界での目的はその世界のお宝を手に入れること。
今までの世界でも様々なものをいただいてきている。
まさに「怪盗」海東大樹だ。
「あんたがディエンドか?」
「・・・君がこの世界にやってきた翼人って奴かい?」
「翼人?なんだそれは」
「あとで説明してやる。知ってんのか?光栄だね」
蒔風がわざとらしく大きな態度をとって接する。
「君もたいしたお宝を持ってるみたいだけど、それはあとででもいい」
「盗れるかな?」
「それが僕の目的だからね」
蒔風と海東がお互いに挑戦的な目でお互いの目を見る。
その顔は楽しんでいるようにうっすらと笑っている。
「そんなことは今はいい。海東、この世界はなんだ?」
「なんだ士、知らなかったのかい?ここはネガの世界さ」
「ネガの・・・世界?」
海東が言葉を進
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