暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜新たな旅、コンプリート〜
[1/8]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

「士、調べるってどうすんだよ」

「手始めに、あいつだ」

先ほどの戦闘の後。

その場を後にしたダークキバの変身者・紅音也を追ってきた蒔風と士。
その士が指差した方に、紅音也が立っていた。


「あいつが?」

「ああ、さっきのライダーだ。おい!結局、この世界は救われてなかったのか?」

士の言葉に足を止め、音也が振り返り答えた。


「ん?あはははははは!!lこの世界は救われる必要などない!!」

「どういうことだ?おい!!」

「なるほど・・・そういうことか。わかったぞ士」

蒔風が前に出て言い放った

「つまり、この形でこの世界は正常、ということだな?これがこの世界のあるべき形。そうだな?」

「な・・じゃあここはやはり、ナツミカンの世界じゃない!?」

「となると・・・夏海さんが危ない!?」

蒔風と士が駆けだそうとする。
その背中に音也が叫んだ。

「お前は!!この世界にふさわしい!お前はいずれこの世界の宝を受け継ぐことになるだろう」

その言葉に士が足を止め、反論する。

「気に入らないな。人の人生勝手に決めんな!!行くぞ、蒔風」

「おう」

その場に音也を置いて、二人が駆けだした。
その姿を見て、音也が笑う。

歓喜と狂気が程よく混ざった声が響いた。


----------------------------------------------------


士と蒔風が駆けだしてすぐ、二人の目の前に一人の男が現れた。

「お前・・・」

「やあ士。それにしても間違ってるよな、あの男。お宝を受け継ぐなら、この僕しかいないのに」

「海東・・・」


この青年は海東大樹。
仮面ライダーディエンドに変身し、士たちと同じように世界を回っている。

彼の各世界での目的はその世界のお宝を手に入れること。
今までの世界でも様々なものをいただいてきている。

まさに「怪盗」海東大樹だ。


「あんたがディエンドか?」

「・・・君がこの世界にやってきた翼人って奴かい?」

「翼人?なんだそれは」

「あとで説明してやる。知ってんのか?光栄だね」

蒔風がわざとらしく大きな態度をとって接する。

「君もたいしたお宝を持ってるみたいだけど、それはあとででもいい」

「盗れるかな?」

「それが僕の目的だからね」

蒔風と海東がお互いに挑戦的な目でお互いの目を見る。
その顔は楽しんでいるようにうっすらと笑っている。


「そんなことは今はいい。海東、この世界はなんだ?」

「なんだ士、知らなかったのかい?ここはネガの世界さ」

「ネガの・・・世界?」

海東が言葉を進
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ