第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜新たな旅、コンプリート〜
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駆け出す。
その様子を士が流した目で見る。
交戦するディエンドだが、さすがに三人相手に対応しきれるはずもない。
徐々に押されていく。
「海東君。手助けはどうかにゃ〜〜〜?」
「「「「!?」」」」
そこに声が響く。
一瞬にして四人の間を駆け抜け、ダークライダーの三人の装甲から火花が散る。
そしてそこに立つのは・・・・
「こりゃすげえな。確かに宝だ。でももっと神秘的なものかと思ってたからにゃー」
「君は・・・蒔風!!」
「相手になろうか?み〜〜んなまとめてでもいいぞ?」
「なめるな!!」
蒔風に三人が向かう。
その背中にディエンドが弾丸を放った。
「僕を・・・無視するな!!!」
ドンドンドンドン!!!
ディエンドがさらに弾丸を放ちながら戦闘に飛びこむ。
「士!!」
蒔風が戦闘の合間に「宝」を投げる。
ディエンドがそれを妨害しようと「宝」に向かって撃つ。
軌道が逸れ、「宝」は夏海のほうへと転がっていった。
それを拾った夏海を庇うように、士がそこに近づいた。
「この世界で生きろ士。お前の旅は終わったんだ」
思わず夏海のほうへ向かった士に、こちらの世界にくるよう音也が誘う。
お前は表の世界じゃなく、裏の世界にいるべきだと。
「どうだ?このネガの世界なら何でも好きなものを与えよう!!あらゆる快楽を、幸福を!!」
その素晴らしい誘い。
きっと多くの人間ならそちらを選んでしまうかもしれない。
だが、ここにいる男は、そんなものに縋るほど弱くはない
「違うな」
断固とした決意で士が言った。
「人は誰でも、自分の居るべき世界を探している。そこは偽りのない、陽のあたる場所そこに行くために人は旅を続ける。そして旅を恐れない!!そうだよな・・・ナツミカン」
「士君・・・」
士は言ったのだ。
自分の世界は自分で見つける。
こんな上っ面な世界じゃない、本当の自分の世界を見つけ出すと。
「その旅を穢したり、利用したりする権利は誰にもない!!」
「士・・・・」
戦いながら蒔風もその言葉を聞いていた。
彼らの旅は世界を探す旅。
しかし、蒔風の世界はすでに崩壊寸前。
帰ることなどできない。
だが・・・・
蒔風が士に近寄り、問いかけた。
「見つけられるかな・・・オレの、帰る場所」
「見つかるさ。そのために世界を回ってるんだ!!」
「ありがとう・・・・少し・・・救われた」
士と蒔風が互いに見つめ合う。
そこに一つの絆が生まれた。
自覚しなくても、彼らは仲間となる。
「貴様は・・・何者だ?」
ダークキバの問いに士が答える
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