暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜新たな旅、コンプリート〜
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「そう、写真にポジとネガがあるように、世界にも裏と表の世界があるんだ。ここはその世界さ」

「つまりは一種のパラレルワールドってことか?」

「そうだね。さすがに理解が早い」

「そりゃもう」

「ええい、話を逸らすなお前ら!!」

勝手に二人でバチバチ言わしてるのに業を煮やし士が叫んだ。

「とにかく、ここはナツミカンの世界じゃないことは確かなんだな?」

「そう。この世界ではライダー・・・といってもダークライダーが怪人たちを統率しているんだ」

「オレが狙われたのはそういうことか」

「そういうことさ」

「そういえば蒔風、ユウスケはどうした?」

士が蒔風にユウスケの事を聞く。

「ああ、あの見合い相手がバケモンになってな。それで逃げる途中に分かれたんだが・・・・あいつはライダーだから大丈夫だろ。ダークライダーじゃなくても、ライダーならギリギリセーフみたいらしいし」

「それもそうだな」

三人は薄情にもユウスケを思考の外に押しやった。
大丈夫だと信頼してると言ってもいいのだが・・・・・


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一方夏海はと言うと、いまだに森の中で「千夏」を待っていた
一応士にも電話をかけてみたのだが、何かあったのか出てくれない

そこに三人の男性が現れる。
青柳、佐藤、坂田という名の彼らは、夏海の同級生「TGクラブ」の仲間だ。

彼らこそさっきまで士と戦闘を繰り広げたライダーたちだったのだが、彼女はそんなことは露とも知らない。


「千夏さん、もうすぐ来るそうですよ」

「本当ですか!?楽しみだなぁ〜」

「久しぶりだもんな」

「そうだ!あのときみんなで埋めた宝物、見に行ってみません?」

あのとき、とは「TGクラブ」が解散した時のことだ。
つまりは未来に向けたタイムカプセルだ。


「あ・・・あそこは・・・」

「え?」

「コンクリ敷き詰められて、マンションの駐車場になってんだ」

「でも大丈夫です。千夏さんがどこかに「宝」を隠していますから」

「じゃあ、早く千夏に合わないとですね!」

「ええ・・・・本当に。どこに隠したんでしょうね・・・・「宝物」」


千夏から連絡があるまで、夏海は久々の町を歩いてみることにした。


(町もみ〜んな元通り。これで千夏が揃えば〜〜♪)



「夏海さん!!」
「おい、ナツミカン!!」

そこに蒔風と士が夏海を見つけて駆け寄ってきた。

「どうしたんですか?二人とも。ユウスケは?」


夏海がユウスケの
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