第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
ディケイド 〜この世界の謎〜
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
のライダーなんなんだよ・・・・ん?あれは・・・」
戦闘音が聞こえ、そちらの方を見ると、ディケイドに変身した士と、ダークキバが戦っていた。
「ん・・・ダークキバか・・・そしてあれが・・・ディケイド」
蒔風の頭に情報が来て、とりあえず名前だけでも判明する。
ダークキバ、キバの世界のライダーだ。
そうやってみているとダークキバとディケイドの戦いが終盤に入る。
ここぞというタイミング。
そこでディケイドがバックルにカードを差し込み、起動させた!!
《FINAL ATTACK RIDE―――DE DE DE DECADE!》
「ハァッ!!!」
ディケイドが跳び、キックの構えをとる。
ダークキバとディケイドの間に黄色いホログラムカードが現れ、それをディケイドが通過していく。
一枚通るごとにエネルギーが足に集まり、敵を粉砕する「ディメンションキック」が、ダークキバにむかって突っ込んでいく!!
はずだった
「な・・・」
しかしそうはならず、ディケイドが通過するはずのカードが黒ずんでボロボロと崩れていく。
そのせいかキックの勢いが殺され、勢いを失ったディケイドが体勢を崩してその体が地面に落ちる。
同時にその衝撃で、今まで回ってきた世界のライダーたちのカードが周りに散った。
その光景を見てもう用はすんだのか、ダークキバがその場を去る。
「士!!大丈夫か!!」
蒔風が士に駆け寄り、身体を抱える。
士の変身はすでに解けており、地面のカードを見て愕然としていた。
「な・・・・に・・・」
それはそうだろう。
そのカードに描かれていたはずのライダーの絵が消え、ただの真っ黒なカードになっているのだ。
「これは・・・カードが、死んだ!?」
「どういうことだ・・・・」
失われたカードはすべて他のライダーに関するものばかりだ。
ディケイド自身の能力のカードは失われていない。
ディケイドはカードを使って戦うライダーだ。
それら他のライダーのカードを使うことで、そのライダーに変身でき、能力も使用できる。
最初は使えなかったが、九つの世界を回ってきて、すべて使えるようになったはずなのだが、それが消えた。
それはつまり
「ディケイドの・・・旅の否定?」
「なんなんだこれは!!!」
士が乱暴に絵柄のなくなったカードを回収し、立ちあがる。
「どうするんだ?」
蒔風が士に聞く。
振り返らずに士が答えた。
「この世界について調べる」
そして首だけを蒔風に向け、最後に言った。
「この世界は・・・何かおかしい」
------------------
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ