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艦隊これくしょん【幻の特務艦】
第九話 南西諸島攻略作戦(後編)その3
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讃岐の言葉に艦載機隊が急降下し、次々と爆弾を投下した。
「80番の威力、伊達じゃないってこと見せてあげるわ!!」
讃岐の言葉と共に敵戦艦は轟音と共に粉みじんに吹っ飛んだ。残りの艦載機隊は装甲空母鬼に殺到したが強力な対空砲火と砲撃に次々と撃墜されていく。
「もう!!なんかムカつく〜・・・。」
讃岐が腰に手を当てて頬を膨らませたときだ。
「全主砲、斉射!!テ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
海上を響き渡る声と共に、彼方から火砲の発射口が光るのがみえた。続けざまに装甲空母鬼に直撃、装甲空母鬼はもだえ苦しみながらなおも逃走をつづけようとする。
「させない!!もう一度、主砲、集中斉射!!う〜〜〜〜〜〜〜てぇ!!」
讃岐の叫びと共に放たれた主砲は装甲空母の背中を貫通し、大爆発を起こし、大気を震わせた。
「やった!!連携プレーね。」
讃岐が躍り上がって喜んだ。戦闘は集結しつつあった。敵艦は皆撃破されていたし、残る艦載機も味方艦載機に撃破されて散っていく。
「でも・・・誰だろう。今の・・・・・。」
讃岐は彼方の方角をじっと見ていたが、やがて何かに気が付いたように急に跳ね上がると、海上をけって走り出した。ものすごい勢いで。

一方、戦場に到着した紀伊たちも唖然としていた。間に合わないと思っていた現場には一足先に別部隊が到着しており、掃討戦が既に開始されていたからだ。中でも主力艦隊をほぼ一瞬で撃滅した艦娘の手際には誰もが唖然となっていた。
「あれ、誰?」
「さぁ・・・・。」
「見たことはありません。といっても距離がありすぎて誰だかもわからないのですが。」
「でも、全然見かけない人っぽいね。」
「あ、でもでも何となく見覚えある気がするのは気のせい?」
「そうですね・・・あ、手を振ってこっちに来ます。」
「来るっていうか、なんだかすごい勢いで走ってくるけれど、大丈夫なの?」
「誰かしら・・・?」
紀伊は手を目の上にかざした。いつの間にか黒雲は収まってキラキラと光る穏やかな海が広がっている。
「・・・・さま・・・・。」
「なんか言ってるよ。」
「ええ、でもなんて言っているのでしょうか?」
「・・・・さま〜〜!!!」
「あ、あれ?もしかしてあれってさ――。」
「紀伊姉様ぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!!」
猛然とこちらに爆走してきた艦娘は飛び上るようにして紀伊に抱き付いてきた。
「きゃあっ!!!」
危うく転覆しそうになった紀伊を慌てて榛名と瑞鶴と由良が支えた。
「姉様、姉様、姉様!!!やっとやっとやっとお会いできましたね!!!讃岐、超、超、超感激です!!!!!」
「あ、あの―――。」
「もう!!!姉様ってホントじらし上手なんですね!!!ずうっとずっとお待ちしていたのにお手紙一つよこさないんですもの。こちらから何か送
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