2巻
対勇者戦(3)
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一族を敵に回す事になったとしてもだ、神族の上位神に敵う相手はいると思うけど現在ここにいる者らでは倒す事は出来ない。
五年前俺が消したとなっているが、生まれ変わりとした転生をさせた事で全て解決した。それについては斯波恭一が分かっているだろうけどな。
「さて、話は纏ったかな?一真」
「本来ならここで死す事になっているが、我の名を呼んだとしても鉄槌は下りる事はない。勝負付いたからには、とっとと勇者の里へ帰れ」
「何を言ってるんだ・・・・長老達は成瀬澪を消滅対象にしたんだぞ。彼女を滅ぼすまで俺達の任務は終わらない。だからこそ『白虎』の使用許可まで・・・・」
「その決定なら、ついさっき撤回されたようだ。さっさと戻ってこないと神の鉄槌を喰らいたいのか?とね。長老達が下した《里》の正式な決定だよ。高志が『白虎』を暴走させた挙句、長老達が言っていた警告通りとなってあと少しで魂ごと持ってかれる事になってた。結界は壊れる事はなく、消滅対象への切り替えは彼女にウィルベルトから受け継いだ力の覚醒と言う兆しが見られただけ」
「俺からも言わせてもらおうと、澪自身が覚醒したとしても周囲に危害を及ぼす程でもない。現在澪を守護している者は、神族の上位神とも言われた者と戦って傷を与えてみろ。間違いなく我らを怒らせて勇者の一族が契約している精霊や神々、加護や恩恵が一切受けられなくなるかもしれん状況なのだ。流石にそれだけは不味いと思って、長老達クソジジイらの考えを変えたのだろうよ」
「バカな・・・・そんな事が・・・・っ」
聞かされた説明にそれでも納得がいかないのか高志が言った後、その場の空気が張り詰めたが俺と深雪らにとっては微風だろうね。こちらに来ようとした高志に向けて澪の重力制御を発動させた事で地面に向かって潰されようとしていた。これに関して俺らの警告を聞かなかった高志が悪い、澪が使う重力制御を使っても俺が使う代物よりも弱い。
「聞こえなかったのかな?高志。俺と斯波は終わりだと言ったはずだ、テメエの感情やら感傷もどうでもいいから黙って《里》の命令に従え。これ以上俺を怒らせるなら魂ごと消滅させるよ」
「今回は高志が悪いけどさ、解放してくれないかな?『良かろう、ただし一度目だけだぞ?』分かってるさ、僕は《里》に報告するけど恐らく彼女への殲滅指令は撤回されると思うし君と戦っても損だと言う事はこちら側だろう。さて胡桃ちゃんの勘違いも終わった事だし、柚希ちゃんも一緒に帰るよ」
「柚希、一度お別れだが何時かまた出会う日が来る事を祈ろう」
「うん。私も戦いが終われば一度《里》に戻って、ちゃんとした報告をするつもりだから」
「一真兄ちゃん、一時的でもまたこう呼んでいいかな?『俺の許し何かいるか、胡桃が呼びたければまた出会ったらそう呼べ
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