2巻
対勇者戦(3)
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出来ても現状を考えても出番はない事を知る。
「ラードゥン、結界を更に強固してくれるか?」
「現状で言えばそうではありますが、今回は致し方なしですね。畏まりました、結界を更に強固へ・・・・完了でございます」
「結界を強化したって事は一真の正体を拝めるのかな?」
「斯波恭一、俺の正体を知っても勝てるなどと思うなよ。正体を知ったとしても勝つ勝率など始めからゼロだったのだからな・・・・大天使化!」
目の前にいる白虎がビビッて下がると同時に大天使化した事で、今まで感じなかった力を前にして勇者達は吹っ飛ばされないようラードゥンの障壁内に居た事で無傷。6対12枚の金色を持った翼、髪と衣服までが金色となって目を開けるとオッドアイの緑と青が輝いていた。天使なら輪っかがあるけど、我は神族の上位神とされているから翼の数で分かる事だ。
「まさか一真が神族の上位神とはね、全く驚きの連続だよ。これが僕でも敵わないと言う証か」
「我の名は創造神黒鐵、異世界から来た神である。そして我が娘である深雪もそうだ『深雪も?それも妹じゃなくて娘?』うむ、女神雪音よ。姿を現せ」
「既に大天使化してますよ、お父様。我が名は女神雪音、お父様と同じく異世界から来た者です」
「創造神黒鐵に女神雪音!上位神の証として翼の枚数で分かるけど、まさか一真兄ちゃんが神様だ何て!?お姉は知ってたの?」
「うん。この前の戦いで知ったけど、この事は箝口令並みだから」
自己紹介していると白虎が怖気づいているのを見た事で、やはりと言うか幾ら神獣でも創った側がいる事で白虎が展開した風の障壁を破壊した。それも手刀だけの斬撃によってだが、鋭い牙で襲う事なくその巨体はまるで主を見た犬と同じようにこちらを見ていた。
霊槍に戻れと願うと、霊槍は封印前から封印後の状態となって暴走状態を完全に消し去った。暴走状態の衝撃をまともに受けた高志は、命に別状もなく意識を取り戻したが自身を除く敵と味方が全員揃っていて敗北を悟った。
「・・・・殺せ」
「テメエは何様のつもりで言ってんのか分かっていないようだな・・・・我と我の娘に向かっての態度は気に入らん」
「何だと・・・・俺は夢でも見ているのか、ここに神族が二名いるぞ!?」
「夢でもないけどこれは現実さ、高志。現実を見ると完全に怒りを買ったのはこちら側であって、《里》による警告を無視した僕ら側の責任だよ」
「貴様は我の娘を相手し、手加減してまで戦った感想を言おうか?簡潔に言うと弱い弱すぎる。人間や魔族と同じく弱すぎて話にならん。そこにいる斯波恭一の力を使ったとしても片手で防げる程にな」
そう告げてから我らを倒すべき存在と《里》が決定した以上、果たすのが高志の使命でだが命がある限り我を倒す事が不可能。
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