2巻
対勇者戦(3)
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る為に教師達が先に斬られて子供達も全員。
《無次元の執行》バニシング・シフト、消去後では確かめようがなく高志も別行動で難を逃れたが唯一の肉親である母親を亡くした事で独り身となった。やがて刃更の処分が決定された事を聞いた高志は里からの追放、幽閉ではなく追放理由は迅が大反対して長老らが折れた事で一度は追い掛けたが結局一人。
兄である清斗と同じく頼れる者がいて、柚希には想う者がいて胡桃は家族がいるが母も憧れも消え去り目標だった親友も去って残ったのは己の武具。
『アイツは一人で強くなると決めて、必死に強くなった結果がこれか。誰にも負けない勇者として生きるとしても』
『勇者の中ではですが、行き場の無い感情を魔族への怒りと憎悪に変えて目の前の任務を全うする。唯ひたすらとなって勇者としての使命だけを信じ、ここまで来たとしても生きる道は一つでない事をアイツに知らしめますか』
「四神の力を制御レベルの封印を破った事で、高志は完全に呑み込まれて結界外へ出ようとするだろう」
「ですが一つだけ違うと言えば、結界を張ったのは『白虎』ではなくラードゥンが張った事で外には出れないでしょう」
「あの霊槍を破壊すれば、神獣としての概念を込められているのが『白虎』だから槍を破壊しても完全にその力を解き放つ事となる。全く、面倒な出来事に巻き込まれた事だけはあるな」
「で、どうするんだい?一真。あれだと完全に消滅させる技とか無いと無理だよ、例えば五年前まで持っていた技とかさ」
戦いを観戦していた澪&万理亜と斯波がこちらに来ようとしたが、斯波だけ前に行かせ澪と万理亜を障壁へと戻させた。代わりに刀花をこちらに来させて、強固な風の障壁を張っている事で傷一つ付けられるからだ。本来なら柚希が持つ霊刀『咲耶』で風の障壁を破って《無次元の執行》を発動させて消滅させる魂胆だが、ここは外史であり本筋ではないので俺の力を使うしかない。
「白虎を倒すには、まず澪や胡桃と言った魔力タイプは無理。『白虎』の干渉を受ける精霊魔術師、または『力』を持つ万理亜なら可能性があるかもしれんが、肉弾格闘士の戦闘スタイルは接近戦となるので危険と判断。残った柚希でも可能性はあるが、ここは俺に任せてもらいたいね」
「と言う事は何か策があるって事?ウチならあの風を何とか出来るけど・・・・」
「策と言っても俺の正体を知る事になっちまうが、まあしょうがないと言っておこうか」
先代魔王の娘の監視と言う重要任務を単独で任せられた柚希の実力は、明らかにこの前とは偉く違う力を持っている。霊刀『咲耶』は富士の霊峰の力を凝縮した桜の神木の中から取り出されたブツで、自然破壊する恐れのある場所だと本来の力を出せる訳がない。周囲に被害が出ない結界内で、本領を発揮する事は
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