2巻
対勇者戦(3)
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、澪達はそのまま見学していて下さいね。その先から一歩でも動くとどうなるか?分かりますよね、澪」
先代魔王の娘がすぐ近くに居ようとも、高志が直接澪達がいる所には行かせないのが深雪の仕事。魔族を滅ぼすべき存在で勇者はそれを遂行する者で、それを否定するなら使命を棄てた裏切り者でしかないようだと思われる。
高志は使命感と言うよりかは感情に任せて戦っているように見える。一緒に見ていた澪と万理亜らは、自分らを守る為に自ら前線に出ている義姉はとんでもない強さを持ったと改めて思っただろう。
「ふむ、こりゃ深雪の一方的な勝ちになるのかな?」
「鈴音さん!何時の間にいたの?」
「私はずっといたわよ、記録係としてビデオカメラを回していたからね。今後の報告と勇者の里にいる諜報員にも情報共有したいからね」
「うん?《里》には君達の仲間がいるのかい『里には第三者がいますよね、その人達は蒼い翼から派遣された人達ですよ』あーそう言う事か、道理で《里》にいる者で余所者がいたとしても溶け込んでいたようだしな」
「それに結界外には独立蒼翼黒鮫課のメンバーらが、結界内を監視しつつ低級はぐれ魔族を殲滅しているそうだな。蒼翼町にはほとんど殲滅させたが、ここら辺にいる奴らは澪の力で呼ばれている様子だが問題はない。あるとするならば、霊槍使いがリタイアするかまだ戦うかで決着を付けようとしているけどな」
刀花と鈴音が冷静に観察しつつ、結界外にいる低級はぐれ魔族を殲滅しているのが蒼翼町にいる警察官。唯一の独立課として存在しているが、蒼い翼からの諜報員もいるので幾ら勇者相手だったとしても問題ない。
結界内では深雪が纏っている鎧について説明後、高志が壁から出て来た所を見ていた深雪は静かにそちらを見ていた。まだやる気だが、そろそろ俺との対決を願ってると思って俺は上空から地上に降り立った。
「お兄様、そろそろ出番ですか?」
「ああ。そろそろアイツは俺とのサシでの勝負をしたいらしいのでな、だったら俺の手で葬る事もな」
「ぐっ・・・・やはり来たか。お前の妹は強いが、果たしてお前はどうなのだ?」
「舐めんなよ?俺は鎧を纏わなくともお前を倒せる力を持っている」
翼は既にしまっているので、高志と斯波以外には知られているが創造神黒鐵との戦いは負けだと思ったのが柚希と胡桃である。本来だと柚希が先に手を出し、消滅対象である澪を助けて自分の使命を忘れて魔族の味方をした事で敵として排除する。
勇者としてこの世界を守る・・・・その使命はあらゆる感情よりも優先される。『白虎』に数の利は通じなくとも万能タイプである俺と深雪ならば、攻撃感知をする『白虎』でも防御不能となる。
「ハハハ、お前の速さはそんな生温い速度だったか?」
「うるさい!黙れ!」
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