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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第54話
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変”時、”西風の旅団”とその猟兵団と並ぶと言われる猟兵団―――”赤い星座”がリベールの都市、ロレントを襲おうとした際に事前に襲撃を予測し、猟兵団達の進路に待ち構えていたメンフィル帝国軍と戦い、その結果”西風の旅団”は団長を含めた団員は殺されて事実上壊滅し、”赤い星座”も団長を含めたほぼ全員の団員達が殺され、現在の勢力はかつての半分以下になったそうなんです。」

「………え……………」

真剣な表情のセティが説明をし、その説明を聞いたランディは呆け

「なっ!?」

「まさかリベールの”異変”に猟兵団が関わっていたなんて………」

「………でも、いくら大陸最強と謳われた猟兵団でも”ゼムリア大陸真の覇者”と謳われているメンフィル軍には敵わなかったんですね………」

ロイドは驚き、エリィは厳しい表情で呟き、ティオは静かな表情で呟いた。

「………ですが、メンフィル軍も1個大隊近くの犠牲者を出したそうです。特に双方の猟兵団の団長の強さがあまりにも凄まじく、ファーミシルス大将軍とカーリアン様が直々に相手して、御二方とも重傷を負ってようやく討ち取った相手だそうです。」

「ええっ!?」

「あ、あのカーリアンさんと”空の覇者”と互角に戦うなんて………一体どんな強さだったんだ………?」

「………あの人達と対等に渡り合える”人間”がいるなんて、想像もできないです………」

エリナの説明を聞いたエリィとロイドは驚き、ティオは信じられない表情で溜息を吐いた。

「……………なあ、エリナちゃん。どっちがどの団長を討ち取ったんだ…………?」

一方ランディは複雑そうな表情でエリナに尋ね

「確か………『西風の旅団』の団長をファーミシルス大将軍が討ち取って……『赤い星座』の団長をカーリアン様が討ち取ったと聞きました。」

「!!!……………なるほど……………な……………………」

エリナの答えを聞いて目を見開いて驚いた後、複雑そうな表情で小声で呟いた。

「ランディ?どうしたんだ。」

ランディの様子に気付いたロイドは尋ねたが

「いや……何でもねえ。それよりこのガルシアっていうオッサンだが、元いた古巣の仲間や団長を全員殺されたんだから、少なくともいい感情は持ってねえんじゃねえのか?」

ランディは誤魔化して話を変えた。

「まあ、復讐したいと思っても、返り討ちになる相手ですけどね………」

「ハハ………確かにそうかもな………」

そしてティオが呟いた言葉を聞いたロイドは苦笑していた。



―――ハルトマン議長―――



クロスベル自治州議会の議長を務めている大物政治家。自治州政府代表の一人でもあり、帝国派議員のリーダーを務めている。帝国貴族に連なる名門の出身であり、
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