第51話
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ま、いいんじゃない?なんかお祭りっぽくてさ。それで………本当に君達も参加するワケ?」
「………仕方ないだろ。ここまで関わっておいて知らん顔はどうかと思うし………」
そしてワジに尋ねられたロイドは溜息を吐いて答え
「やれやれ、真面目だねぇ。」
「ランディの提案だろ!?その代わり、完全に試合形式にしてルールから外れた事はしない事!決着が付いたら遺恨は残さず、それ以上は争わない事!」
ランディが呟いた言葉を聞いたロイドは突っ込んだ後、ワジ達を見回して言った。
「うーん、あたしたちはもちろん異存はないけど………」
「ハ、俺もそれでいいぜ。こうなったら遊撃士も警察もまとめて相手をしてやるよ………誰が一番か証明するためになぁ!」
ロイドの言葉にエステルとヴァルドは頷き
「あはは、それじゃあ正々堂々戦いましょう。それと、さっきはあたしの態度も悪かったかも。その、ゴメンなさい。」
「は………?」
エステルの言葉を聞いたヴァルドは呆けた。
(ま、また………)
(すげぇな、相変わらず………)
エステルの行動を見たロイドは苦笑し、ランディは感心し
「あはは!すごいねお姉さん!このタイミングで謝ったらレースの意味がないじゃん!?」
ワジは笑顔で笑った後、エステルに視線を向けた。
「でも、試合形式にするって時点で何かどうでもいいって言うか………お互い全力を尽くして楽しめればいいんじゃないの?」
「はあ、君って子は………」
「……ケッ、変な女だぜ。まあいい。赤毛、ルールを説明しろや。」
エステルの話を聞いたヨシュアは呆れ、ヴァルドは鼻を鳴らした後、ランディに説明を促した。
「誰が赤毛だ、誰が。―――さっきも言ったようにレースの基本は『追いかけっこ』だ。ワジ&ヴァルドの旧市街チーム。エステル&ヨシュアの遊撃士チーム。そしてロイド&俺の支援課チーム。この3チームで、旧市街を3周して一番早くゴールしたチームが勝者となる。―――ただし、各チームには毎週、3箇所のチェックポイントを押さえてもらう。チェックポイントは通りの奥にある路地。衝撃を与えると点灯する装置が置かれている。こいつを3箇所ぶっ叩かないと1週したとはみなされないわけだ。この地形を利用することで一方的に逃げる事は不可能になる。レース中は相手の妨害も可………つまり、よほど先行していない限り、相手から妨害を受ける事になるわけだ。それを迎撃するも、何とかかわすもチームごとの戦術的判断になるな。」
「ふーん……よく出来たルールじゃない。ちなみにトラップとかはアリなの?」
「アリ、としておこう。直接やり合うだけじゃなくて地形を活かした妨害なんかも可能になるってわけだな。」
「なるほど………」
「
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