3章〜クロスベル創立記念祭〜 第50話
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ことを凄く誉めていたわ。いずれ事件を題材にした舞台を企画して特別主演してもらいたいとか………」
「い、いやあ〜。さすがにそれは冗談なんじゃ?」
セシルの話を聞いたロイドは表情を引き攣らせた後、苦笑しながら言った。
「うーん、どうかしら。彼女との付き合いは長いけど割と本気だったりするのよねぇ。ま、すぐに気が変わる事も多いから大丈夫だと思うけど。」
「そう願いたいよ………なんか、あの人に強引に迫られたら断り切れない気がするんだよなぁ。」
「ふふっ、あれでも結構、気を遣うタイプなんだけどね。そう言えば――――ルファディエルには悪いことをしてしまったかしら。チケットがもう1枚あったら一緒に誘う所だったんだけど………」
「はは、気を遣う必要ないって。俺達、アルカンシェルからは別にチケットを貰っているしさ。それに今頃ルファ姉はメヒーシャと一緒に甘い物巡りをしているんじゃない?」
「ふふ、そうね。ルファディエルは天使だから、甘い物をどれだけ食べても太らないのが凄く羨ましいわ。そういえば、ロイド達も休暇は今日までなのよね?」
ロイドの話を聞いたセシルは微笑んだ後尋ねた。
「ああ、記念祭中は警察の仕事も相当増えるしね。この前の事件のご褒美に初日だけ休暇を貰えたんだ。」
「ふふっ、お疲れ様。そうそう、今日は家でルファディエルと一緒に夕食を食べていってくれるんでしょう?お母さん達、楽しみにしていたわ。」
「うん、ご馳走になるよ。でも………夕食までまだ時間がありそうだな。えっと……祭りの様子を見物しに行こうか?」
セシルの質問を聞いたロイドは頷いた後、緊張した様子で尋ねたが
「あ………ゴメンね。私、これからちょっと待ち合わせをしちゃってて………」
「えっ………!?待ち合わせって………まさかひょっとして……新しい恋人!?」
申し訳なさそうな表情で答えたセシルの話を聞き、焦りながら尋ねた。
「ううん、残念ながらあの人は忙しくてクロスベルに来れなかったわ。………これからイリアのメゾンで会う約束をしているのよ。」
「な、なんだ、ハハ………(って、焦り過ぎだろ俺………!セシル姉にはもう新しい恋人がいるってのに………)」
セシルの説明を聞いたロイドは心の中で自分を突っ込みながら苦笑していた。
「ほら、例のリーシャさんを紹介してくれるらしくって。よかったらロイドも来る?お互い顔見知りなんでしょうし。」
「い、いや、遠慮しとくよ。女性ばっかりの集まりに野郎が邪魔するのも何だしさ。(というか何となくイリアさんにいじられそうな気がするんだよな………)」
「ふふ、遠慮することないのに。まあいいわ、今日は付き合ってくれてありがとう。私も夕食には戻るつもりだからロイドもそれまでにはル
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