第51話
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が原因じゃないかと思ってさ。」
「うーん、さすがはロイド君。鋭い読みをしてくれるじゃない。ね、警察をクビになったらクロスベルタイムズに入らない?そんであたしと一緒にフィーリッツァ賞を狙いましょ!」
「いや、遠慮しときます……ていうか縁起でもないこと言わないで下さいよ。」
自分の推理を聞いて口元に笑みを浮かべたグレイスの言葉を聞いたロイドは脱力した後、グレイスを睨んだ。
「ところでそのフィーリッツァ賞ってのは何なんだ?」
「確かその年で最も優秀なジャーナリストに贈られる国際的な賞だったはずだけど………」
「ああ、ナイアルおじさんとドロシーお姉さんが今年貰った賞の事ね。」
「えっ!?もしかしてレンちゃんは今年フィーリッツァ賞を受賞した”リベール通信”の二人と知り合いなの!?」
そしてランディの疑問に答えたエリィの話を聞いてある事を思い出していたレンの呟きを聞いたグレイスが驚いたその時ロイドのエニグマが鳴りはじめた。
「―――すみません。ちょっと失礼します。はい、特務支援課、ロイド・バニングスですが………」
「すまない、私だ!マインツのビクセンだ!」
「ああ、町長さんでしたか。どうかされましたか?ガンツさんの事で問題でも?」
「そ、それが………今クロスベルのカジノハウスに来ているんだが………ど、どうも様子がおかしくなってそれで連絡を………」
「様子がおかしい………?一体、どうおかしいんですか?」
「さっきからガンツが他の客とポーカーをしているんだが………妙に暴力的というか物騒な雰囲気になってきて………すまない、とにかく様子を見に来てもらえないだろうか!?」
「りょ、了解しました。カジノハウスですね?近くにいるのですぐに行きます。」
「ああ、よろしく頼むよ。」
「マインツの町長さん?」
「カジノがどうとか言ってたみてぇだが?」
通信を止めたロイドにエリィとランディがそれぞれ声をかけた。
「ああ、例のガンツさんが客同士の勝負で暴力的な事に巻き込まれそうな感じらしい。」
「ええっ?」
「相手の逆恨みでも買ったんでしょうか?」
「あの態度でバカヅキならいかにもありそうだな………」
「それこそルバーチェに目を付けられてもおかしくないわよね………」
ロイドの話を聞いたエリィは驚き、ティオは考え込み、ランディとレンは溜息を吐いて呟いた。
「ふむ、それは急いで様子を見に行かないとね。それじゃあカジノへレッツ・ゴー!………あれれ、どうしたの?」
そしてグレイスは嬉しそうな表情でロイド達を促した後自分の発言で表情を引き攣らせているロイド達を見て不思議そうな表情をした
「いえ、その………」
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