第51話
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ロイドは驚き、ランディは呆れて溜息を吐いた。
「フッ、それが記者魂ってモンよ。それじゃ、例によって例のごとく、ギブ・アンド・テイクといきましょ♪そこのジャズバーで待ってるから♪」
そしてグレイスは近くにある酒場に入って行き
「………どうするの?」
「まあ、聞くだけ聞いてみよう。喋り過ぎないように注意する必要はありそうだけど。」
「………ですね。」
グレイスが酒場に入った後、ロイド達は相談し、グレイスを追うように酒場に入り、先に席について飲み物を頼んで飲んでいるグレイスに話しかけた。
〜ジャズバー”ガランテ”〜
「おっ、来たわね。早速だけど、黒月襲撃について知ってる事を喋ってもらおうかしら?ツァオ氏から色々と話を聞いたんでしょ?」
「いきなりですね………」
「というか、何故わたし達と黒月を訪ねた事を知っているのですか?」
グレイスの話を聞いたロイドは呆れ、ティオはジト目で見つめながら尋ねた。
「いや〜、朝一番で話を聞いてツァオ氏に取材を申し込もうとしたら黒月にはダドリーたちが現れちゃってさぁ。どうしたもんかと様子を伺ってると君達が後から入っていくじゃないの。そうしたらダドリーたちが苦虫を噛み潰したような顔を出てきてその後、君達も思案顔で出て来たわけ。こりゃあ色々聞いたと思わない方がおかしいでしょ?」
「なるほど……そういう事でしたか。」
「どちらにしても、捜査上の情報を簡単に洩らす訳にはいかないのはご存知かとは思いますが………?」
「もちろんわかってるってば〜。だからギブ・アンド・テイクじゃない。――そうだ!情報交換をする前に聞いておきたいんだけど、君達はミシェラムの方で起こった襲撃事件――――ゼムリア大陸一の資産家と名高いあの”Ms.L”女史所有の別荘襲撃について何か知っている事はあるかしら?」
「それは…………―――残念ながら俺達は何も知りません。ミシェラムの方は襲撃された別荘があるだけで、関係者の姿は無かったと聞いていますので、とりあえず先にルバーチェの状況を調べようと思ってこちらに来たのです。」
(うふふ、エステルと違って嘘をついていても全然顔に出さないわね。)
グレイスにミシェラムの件を訊ねられたロイドだったが新聞記者であるグレイスに無闇に”Ms.L”の情報を教える訳にはいかないと判断して嘘の情報を答え、その様子をレンは興味ありげな表情で見つめていた。
「ホントかしら?怪しいわね〜?―――ま、いいわ。情報交換の件だけどあたしが提供できるのはガルシア氏についての情報だけど……知りたくないの?」
「それは………」
「相変わらず、美味しいエサをちらつかせてくるのが上手いよな。」
グレイスに尋ねられ
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