暁 〜小説投稿サイト〜
新妹魔王の契約者〜龍剣使いの神皇帝〜
2巻
対勇者戦(2)
[4/5]

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集中。距離が開いたタイミングで全てを解き放ち、主人公が来るまでの時間稼ぎとなるけど大幅カットにより今に至る。

「ここは結界を展開した中心点から西寄りではありませんが、きっと澪と万理亜らの策だとビル内での戦いをする事となっていました。自身を西方に見立てて防御を守護の力を使える訳で、例え私が逃げ隠れても『白虎』は敵である私を見つけ出すでしょうね」

「そう言う事でもあるが、西側を取られないよう必死に立ち回っていたとしても策有りだろうとも食い破るのみ。織斑深雪、そしてそこにいる奴らも知ってると思うが、白虎を始め四神は中国では空の星座によって構成されている。平安京で考えられていたのはあくまで風水的地形、その土地に根差したもので西の大地を守護する白虎が最も警戒するのは東方からの侵攻なのも間違いはない」

そう言って高志は深雪がいる方へ向けて、『白虎』を構えていると刃が不意に輝きを放ち始める。光がどんどん槍の先端へ収束し、やがて大気が鳴動を始めているが深雪も動こうとはしていない。女神雪音を知っているのは斯波ら勇者だけであり、その中でも知ってるのは柚希のみだ。例え『白虎』の力を使ったとしても、力を簡単に防げる事が出来ると言う事も知らない高志である。

「四神の中で、白虎の西方と対をなす東方を守護しているのは青龍。私達で言うドラゴンは空を飛び、水を司っていますから当然天から雨を降らす事も出来たから旱魃から都を守ってました。対となる力で都を守っていたのなら、水害とか雨雲を吹き飛ばす力を発揮する事が出来るのは東の敵と私がいる上空に対しても」

「お喋りはここまでだ!喰い千切れ・・・・『白虎』」

深雪の有難い説明後、解き放たれた咆哮は天を貫くようにして駆け抜ける。激しい衝撃として轟音と言う暴風が深雪自身に向かって行くが、深雪は両手を突き出して始めから防ぐような構えをしていた。解放された『白虎』の全力は、全てを薙ぎ払う豪風の波動となり全てを吹き飛ばす事で高志の考えでは深雪を結界の天井まで吹き飛ばす予想だったらしい。

「甘いですね、これぐらいの微風では私を吹っ飛ばす事は出来ませんよ?」

「ッ!?バカな、全力を使ったのに両手で防げただと!」

「そちらが神獣ならばこちらはドラゴンの力を使うまでもありませんね、私はお兄様と同じく万能タイプですのでここからの距離であっても簡単に貴方を葬る事も出来ますよ」

「何?・・・・グハッ!」

スピードタイプなら避けれるはずだと考えていた様子でも、深雪にとって欠伸が出る程の遅さだったので高志の横に来てから回し蹴りを喰らった事で近くにあったビルの壁ごと貫いた。柚希と胡桃が到着した頃だったので、深雪無双となっていたのかラードゥンが手招きをした事で観客として見ていた。俺は上空で見ていたが、まだ俺の出番では
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