機動戦艦ナデシコ
1375話
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の隣では、ヨシサダを含めた他の随行員達もそれぞれミスマルの言葉に同意するように頷いていた。
まぁ、悪呼ばわりされて嬉しい奴なんて、そうはいないか。
「だが、我々にとって地球とは悪の象徴。事実、そう言われるだけの事をしてきたのも事実では?」
「それは……そうですが……」
それから1時間程会談が進むが、お互いが自分の意見を押し通そうとしているだけで、とてもではないが交渉が纏まる様子はなかった。
木連はあの条件が最低条件であり、それを譲る事は絶対に出来ないと告げ、地球側は絶対にそれを呑めないと。
最終的には何も決まる事はないままに会談の予定時間は過ぎ去り、終了を向かえる。
結局お互いに歩み合うという事は出来なかったな。
まぁ、それでもこの辺は予定通りとも言える。
何も一回会談をしただけで、全てが解決するとは思ってもいなかったし。
だとすれば、お互いに面識を持っただけで今回の会談の最低限の成功ではあると言ってもいい。
それに、和平交渉をする時のパイプを作る事は出来たのだから。
後は……
「さて、そろそろ会談も終わりだが、この後の件は聞いているな?」
俺の口から出た言葉に、その場にいた全員が頷きを返す。
正直、今回の会談は重要だったが、この後に行われる行為の方もまた重要だった。
即ち……
「ホワイトスターへの招待、このナデシコ世界ではお前達が2組目となる」
そう、地球と木星のトップをホワイトスターへと招待する事だ。
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