外伝〜叡智の契約〜(2章終了)
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にも知られたくないでしょう?………ツァオもそうだけど………イリアやアルカンシェルの関係者には一番知られたくないでしょう?」
見つめられたルファディエルは答えた後、微笑みながらリーシャを見つめた。
「――――!!お、お願いします!何でも………何でもしますから、どうか……どうか私の正体だけはイリアさん達に告げないで下さい……っ!」
ルファディエルに微笑まれたリーシャは表情を青褪めさせた後、悲痛そうな表情で土下座した。
「”何でもする”………その言葉に偽りはないかしら?」
「…………はい………」
ルファディエルに尋ねられたリーシャは重々しく頷いて、嘆願するかのような表情でルファディエルを見上げた。
「そう……………………じゃあ、今後”銀”としてロイド達との利害が一致した時や貴女が助けられる範囲でロイド達が危機に陥ってたりしてたら、ロイド達に力を貸しなさい。後は警察や警備隊とは敵対してもロイド達―――特務支援課とは敵対しない事ね。もし、敵対する事になったら貴女は撤退する事。これらを守ってくれれば、貴女の正体はイリアやアルカンシェルの関係者、黒月やルバーチェ、そしてロイド達や警察、警備隊関係者にも黙っておくわ。」
「え………?」
ルファディエルの話を聞いたリーシャは呆けた声を出してルファディエルを見つめ
「お?黒月とかいう組織から手を引けとか、そんなんじゃないのか?」
「ル、ルファディエル様?」
「クク………何を考えているんだい?」
「………何を考えている、ルファディエル。奴はティオ達の敵対組織が雇っている暗殺者だぞ?そんな奴がティオ達と利害が一致するとは思えないが………」
話を聞いていたギレゼルは意外そうな表情をし、メヒーシャは戸惑い、エルンストは不敵な笑みを浮かべ、ラグタスは目を細めてリーシャを警戒しながらルファディエルに視線を向けた。
「彼女程の戦力………ロイド達の為に利用できるのなら、利用するべきです、将軍。敵対組織は”黒月”だけではないのですし。それに”黒月”最大の戦力が敵にならないのなら、銀はいないも同然です。」
「………なるほどな。」
「あっはははは!さすがはあのシェヒナと知恵比べをしてただけはあるねぇ!勝利の為には味方どころか敵も利用するってか!」
そしてルファディエルの説明を聞いたラグタスは頷き、エルンストは笑った後、口元に笑みを浮かべてルファディエルを見つめ
「さて…………どうするのかしら?正体を黙る条件としては破格の条件だと思うわよ?」
見つめられたルファディエルはリーシャに尋ねた。
「……本当にそれらの条件を守れば、絶対に私の事はイリアさん達に秘密にしてくれるんですよね………?」
尋ねられたリーシャは懇願
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