外伝〜叡智の契約〜(2章終了)
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建物を私達に監視させると思っていましたが…………こういう事だったのですね。」
「ククク……あたいらを使って、何をするかと思ったが………まさかこいつの正体を暴く為だったとはね………ハハハハッ!こりゃ、傑作だね!まさか伝説の暗殺者が光の下に住む人間達に紛れ込んでいたとはね!」
上空から降り立ち、リーシャを包囲したラグタスは警戒した様子でリーシャを睨み、ギレゼルは陽気に笑い、メヒーシャは静かな表情で呟きながらリーシャを見つめ、エルンストはリーシャの首筋に短剣を突き付けながら凶悪な笑みを浮かべて笑い、武器を既に出しているエルンスト以外はそれぞれ武器を構えた!
「さて………まだ悪あがきをするつもりかしら?貴女ほどの手練れなら、自分と私達の力量差ぐらいわかるでしょう?」
そしてルファディエルは杖を異空間から取り出して構え、不敵な笑みを浮かべてリーシャを見つめて言った。
「……………(駄目……後ろを取られている上、5人共強すぎる………私の実力では無理…………)………い、いつから私が銀だと疑っていたのですか……?」
目だけでルファディエル達を見回したリーシャは諦めた表情で手から剣を落とし、地面に両足の膝でついた後、表情を青褪めさせながら両手を地面につけて、ルファディエルを見上げて尋ねた。
「”星見の塔”で貴女がロイド達に依頼した時、疑問に思ったのよね。何故、暗殺者が標的でもない者―――イリアの性格をそこまで熟知しているのか。そして………何故、アルカンシェルの公演の時に限って、今回の事件を防ぐ為に自分は動けないのか。そうなるとアルカンシェルの関係者が怪しくなってくる。………そこに加えてツァオが言ってた銀がクロスベル入りした時期と貴女がアルカンシェルに入団した時期と合わせれば、貴女が一番怪しい事は明白でしょう?で、怪しいと思ってあの市長暗殺未遂事件が終わってから、必ずツァオに今回の事件の真相を説明する為に姿を現すと思ってアルカンシェルと黒月の建物を空から監視させてもらっていたわ。いくら銀とはいえ、まさか空からの監視は予想もしていなかったし、警戒できないでしょう?」
「……………………………私をどうするつもりですか…………?」
ルファディエルの推理を聞いたリーシャは表情を青褪めさせて黙り込んだ後、身体を震わせながら真剣な表情でルファディエルを見つめて尋ねた。
「フフ、安心なさい。少なくともこの場で逮捕するつもりはないから。」
「え…………?」
そしてルファディエルに微笑まれたリーシャは呆けた表情でルファディエルを見つめ
「まず、銀自身がクロスベルで犯罪を犯したという証拠がないから逮捕できないわ。………まあ、事情聴衆という形で警察に連れて行くことは可能だけど……貴女にとっては自分が銀である事は誰
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