外伝〜叡智の契約〜(2章終了)
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「フフ……一体何の『時間』なのやら………」
口元に笑みを浮かべて静かに呟いた。一方銀は黒月の建物の屋上に現れ、目にも止まらぬ速さで次々と建物の屋根に飛び移り、歓楽街の建物まで移動した。
〜歓楽街〜
「……………………」
アルカンシェルの劇場がよく見える建物の屋上に到着した銀は劇場の周辺を見つめた後、黒衣と仮面を一瞬で外して正体を現した。
「よかった、間に合った…………」
黒衣と仮面を外した銀――――リーシャは安堵の溜息を吐いた。するとその時!
「フフ、ようやく正体を顕わにしたわね………」
女性の声が上から聞こえて来た。
「え…………―――!?ル、ルファディエルさん……」
声を聞いたリーシャは驚いた後、上空から降りて来たルファディエルを見て驚いた。
「フフ、やっぱり貴女が”銀”だったのね、リーシャ。」
「な、何の事でしょうか……?」
口元に笑みを浮かべて自分を見つめるルファディエルにリーシャは一瞬慌てた後、笑顔を見せて言ったが
「とぼけようとしても無駄よ。銀の姿をした貴女が黒月貿易公司の屋上に現れ、ここまで移動して銀から貴女の姿に変わる所は見ているわよ。」
「っ!…………………証拠もないのに、そんな事を言わないで下さい。」
ルファディエルの話を聞いて息を呑んだ後、真剣な表情で言ったが
「あら、証拠ならあるわよ?」
「え…………」
意外そうな表情をしたルファディエルの言葉を聞き、呆けた。
「秀哉達の世界もそうだけど、この世界も色々と便利な物があるわよねぇ………」
「な、何を………」
ルファディエルが呟いた言葉を聞いたリーシャは戸惑った。
「ビデオ………だったかしら?こういう時には特に役立つわね。」
するとその時、ルファディエルは導力ビデオを取り出し、リーシャに見せた。
「――――――――!!クッ………」
それを見て何かに気付いたリーシャは目を見開いた後、剣を取り出してルファディエルに強襲しようとしたが
「おおっと!それ以上動いたら死ぬよ?ククク……」
「!!そ、そんな………!私が気配を感じられないなんて………」
転移魔術で背後に現れたエルンストに首筋に短剣を突き付けられ、その事に気付いたリーシャは信じられない表情をした。するとその時、上空からメヒーシャ、ラグタス、ギレゼルが降り立ち、リーシャを包囲した!
「……まさかお前がティオ達が戦った暗殺者だったとはな……フン。お前が”銀”自身だからこそあの脅迫状が最初から偽物であるとわかっていたのか………」
「かかかっ!これには我輩も驚いたぜ!」
「………脅迫状の事件を終えたのに、何故アルカンシェルや黒月の
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