暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
外伝〜叡智の契約〜(2章終了)
[4/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
性はヘンリーの姿を見て安堵の溜息を吐いた後、心配そうな表情でヘンリーを見つめ

「おお、イリーナ………!なに、暗殺されかけたと言ってもただの掠り傷だよ……お前にも心配をかけてすまなかったな………」

女性―――ヘンリーのもう一人の孫娘であり、エリィの姉でもある前メンフィル皇帝にして現メンフィル大使―――リウイ・マーシルンの2代目の正妃であり、”聖皇妃”の異名を持つ女性――――イリーナ・マーシルンに見つめられたヘンリーは嬉しそうな表情をした後、苦笑した。

「そんな!おじいさまは私にとって数少ない血の繋がった家族なのですから、心配して当然です!」

「フフ、そうか………今日はわざわざ、私の見舞いに来たのかね?」

「はい。それもありますが………ようやく産まれた私達の子供達とも会ってもらおうと思って………」

「何………!?それは本当かね………!?そうか……産まれたのか………!」

「お、おめでとうございます、お姉様………」

イリーナの話を聞いたヘンリーは驚いた後嬉しそうな表情をし、エリィは驚きの表情で言った。

「フフ、ありがとう、エリィ。……あなた。入って来ていいですよ。」

エリィの言葉に微笑んだイリーナは扉の方に視線を向けて言った。すると扉は開き、そこから覇気を纏い、外套がついた黒を基調とした高貴な服を身に着け、細剣を帯剣した紫がかかった銀髪の男性、赤ん坊を抱いた白を基調とした修道服を着た夕焼け色の髪を持つ女性、そして修道服の女性のように赤ん坊を抱いた黒を基調とした高貴な服を身に着け、連接剣を帯剣したイリーナと同じ金髪と金色の瞳を持つ女性が部屋に入って来た。

「………久しいな、マクダエル市長。それにエリィも。」

男性は静かな口調でヘンリーとエリィを順番に見回し

「リ、リウイ陛下………それにペテレーネ様やエクリアさんまで………」

「フフ、お久しぶりです。」

「お元気そうで何よりです。」

男性――――前メンフィル皇帝にしてメンフィル帝国を建国し、現在はリベールのロレント市にある大使館で大使として隠居生活を送り、”英雄王”、”剣皇”とさまざまな異名を持つ男性――――リウイ・マーシルンに見つめられたエリィは驚きの表情でリウイと修道服の女性―――ゼムリア大陸のアーライナ教会の最高責任者であると同時にリウイの側室の一人、そして”闇の聖女”の異名を持つ女性―――ペテレーネ・セラと金髪の女性――――イリーナの護衛兼専属侍女にして、リウイとイリーナの子供達の教育係であり、かつては”姫将軍”という異名で畏れられ、さらに”神殺し”セリカ・シルフィルの”第一使徒”でもあったエクリア・フェミリンスを見つめ、見つめられた2人はそれぞれ微笑んだ。

「……お久しぶりです、リウイ陛下。この度は私のせいで遠
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ