第49話
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「クク……こんな所で終わるものか………私は………私は次期市長になるんだ………!ハルトマン議長の後ろ盾があればきっと次の市長選を………!」
一方すざましいスピードで逃亡していたアーネストは凶悪な笑みを浮かべて独り言を言っていた。
「ガウッ!」
するとその時ツァイトがアーネストの目の前に現れ、アーネストにのしかかった!
「ぐはっ………!?」
ツァイトにのしかかられたアーネストは呻き
「ぐるるる………!」
ツァイトは唸りながらアーネストを睨んだ!
「お手柄です、ツァイト!」
「これ以上好きにはさせんぞ!」
その時、空からエリナとメヒーシャが急降下してアーネストの首筋に武器の切っ先を向け、さらにそのすぐ後にロイド達が追いついた!
「ツァイト………!」
状況を見たロイドは口元に笑みを浮かべ
「くっ、例の狼か……!」
ダドリーは悔しそうな表情をし
「……お手柄ですね。」
「フフ、お見事です。」
ティオは静かな表情で呟き、セティは微笑んだ。
「やれやれ………美味しい所独り占めかよ。」
そしてランディが苦笑しながら言ったその時
「ううん、独り占めはあたしよ!」
なんとグレイスがロイド達の背後に現れ、ツァイト達によって身動きができないようになっているアーネストやアーネストの身動きを止めているツァイト、エリナ、メヒーシャを導力カメラで写真を何枚もとっていた。
「い、いつの間に………」
「油断も隙もないです……」
グレイスの行動を見たロイドは苦笑し、ティオはジト目で呟き
「お、お前達。いい加減にしてもらおうか………」
ダドリーは顔に青筋を立てた後、溜息を吐いた。
「グググ………離せ………わ、私は………私は絶対に………絶対に次期市長になるんだあああ!」
そしてツァイトにのしかかられているアーネストは呻いた後、悔しそうな表情で大声で叫んだ!
一方その頃劇は終わろうとし、シャンデリアに掴まって、自分達に笑顔で手を振るイリアやリーシャに観客達は大喝采の拍手をしていた。
「………すごい………」
その様子を見ていたエリィは驚きの表情で呟き
「ええ………フフ、予想以上の素晴らしさね。」
ヘンリーの傷を治癒魔術で回復し終えたルファディエルは微笑みながらイリア達を見つめた。するとその時
「ふふ………大したものだ………」
ヘンリーが微笑みながら呟いた。
「お、おじいさま!大丈夫ですか!?」
「ああ………大した事はない。大変なことが起こったが………今はこのまま舞台を見届けよう………それがアルカンシェルの諸君に対する私なりの礼儀だからね………」
「おじいさま………」
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