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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第49話
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「逃がさんぞ、”魔”の者よ!」

ダドリーとメヒーシャもロイドに続いて、アーネストを追った!逃げ去るアーネストの足の速さは恐ろしく早くロイド達は引き離されて行った!



「くっ………なんだあの異常な速さは!?」

劇場から逃げ去ったアーネストを見たダドリーは立ち止まって、悔しそうな表情で呟いたその時、ロイドはエニグマを通信モードにして通信を開始した。

「ランディ、ティオ、セティ、シャマーラ!そっちに市長の秘書が行く!真犯人だ、足止めしてくれ!エリナ!君は万が一ランディ達が取り逃がしてしまった場合、空から追跡してくれ!」

「お、おお……!?」

「よくわかりませんが了解です。」

そしてアーネストが劇場から出て来たその時!

「それっ!!」

「そこっ!!」

「ぐっ!?」

ティオとセティが放った導力弾と矢が命中したアーネストは足を止めて呻き

「甘いっての!」

「逃がさないよ!」

ランディとシャマーラがアーネストに体当たりし、気絶させた!

「ふう……何だってんだ。」

「何が何だかわかんないけど、とりあえず捕まえたからいいかな?」

気絶したアーネストを見つめたランディとシャマーラが呟いたその時、ティオとセティが2人に走って近づいてきた。

「どうやら一連の事件の真犯人みたいですけど………」

「………やはり何かあると思っていました。あの時気付いて、もっとこの人の事を調べておけばよかったですね。」

ランディ達に近づいた2人がアーネストを見つめていたその時

「ランディ、ティオ、セティ、シャマーラ!」

ロイドがダドリーとメヒーシャと共に劇場から出て来た。

「よかった……捕まえてくれたか。」

「ああ、拳銃を持ってたから思わず気絶させちまったぜ?」

「ああ、それでいいよ。」

「それで、どうしてロイドさんが一課のメガネスーツさんと………?」

「だ、誰がメガネスーツだ!お前達………これは一体どういう事だ?バックアップまで用意して一体、何をしていた………!?」

ティオの疑問を聞いたダドリーはティオを睨んだ後、ロイド達に尋ね

「それは……」

尋ねられたロイドが答えにくそうな表情をしたその時!

「うおおおおおっ!!」

なんと気絶していたはずのアーネストが立ち上がり、再び逃亡を始めた!

「嘘っ………!?」

それを見たシャマーラは信じられない表情をし

「逃がさん!」

メヒーシャは翼を羽ばたかせて空に舞い上がった後飛行してアーネストを追い

「クッ……エリナ!メヒーシャと共に追跡と足止めを頼む!」

「わかりました!」

ロイドはエニグマでエリナに通信をした。



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