第49話
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ストが持つ拳銃を見たロイドは警戒し、エリィはヘンリーにかけよった。
「エリィ……!私は大丈夫だ………クッ。」
「そんな!血が出ています………!」
「なに……お前が付けてくれた頼もしい護衛のお蔭で命拾いしたよ……」
ヘンリーはかけよって心配するエリィを諭すように武器を構えて、自分を庇うような位置でアーネストの行動を警戒しているメヒーシャに一瞬視線を向けた後、表情を歪めながらアーネストを見つめた。するとその時、ダドリーも部屋に入り、状況に気付いて驚いた。
「こ、これは一体どういうことだ!?」
「クク、まさか君達がこんな場所に現れる上………余計な護衛までつけるとはね。やれやれ………とんだ女神の巡り合わせだな。」
「アーネストさん……一体どうして………あれほど、おじいさまを尊敬して支えてくれた貴方がどうして………!」
凶悪な笑みを浮かべて語るアーネストをエリィは信じられない表情で見つめながら言った。
「………エリィ、君と同じだよ。私もいいかげん、この状況にはウンザリとしていたんだ………結局、何かを変えるためにはより強い者に従うしかない……だからこそ私は行動したんだよ!」
「アーネスト君………」
「そのために”銀”の名を騙りイリアさんに脅迫状を送って………”銀”が現れると思い込ませて市長の抹殺を図ったのか………!」
「………クッ、そういう事か。ずいぶんと舐めた真似をしてくれるじゃないか………!」
エリィに答えたアーネストを驚きの表情で見つめるヘンリーと共に睨みながら言ったロイドの推理を聞いたダドリーは悔しそうな表情をした後、アーネストを睨んだ。
「ハハ、捜査一課といっても所詮は無能な警察官にすぎん。ルバーチェも、黒月も、本物の”銀”とやらも……全員、私の掌の上で踊っていたにすぎんのだよ!」
「くっ………―――動くな。大人しく銃を捨ててもらおう。貴様は完全に包囲されている。抵抗は無駄だ。」
アーネストの話を聞いたダドリーは唸った後、大型の銃を懐から取り出して、アーネストに向けて警告した。
「ククク………包囲だと?お前達如きでは私は捕えられん!」
ダドリーの警告を聞いたアーネストは不敵な笑みを浮かべた後ヘンリーとエリィの盾になるかのような位置で武器を構えているメヒーシャに銃を撃ち
「させん!」
アーネストの行動を見たメヒーシャが片手で簡易結界を展開して銃弾を防いだその時、アーネストはすざましい速さでロイド達の包囲を振り切って、逃亡し始めた!
「なっ!?クッ……ルファ姉、市長の傷の手当てと護衛を頼む!」
それを見たロイドは驚いた後ルファディエルを召喚してからアーネストを追い
「逃がすか………!」
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