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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第47話
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ください。」

視線を向けられたセティ達はそれぞれ答えた。

「それより、カーリアンさん。そんな情報まで話しちゃっていいんですか……?明らかにメンフィル帝国の関係者以外は知ったら不味い情報だと思うのですが……?」

「そういや、そうね。……貴方達、今聞いた事は誰にも絶対話したら駄目よ?当然、家族にも。バラしたら………家族共々命の保証はできないわよ♪」

そして呆れた表情のティオに言われたカーリアンは頷いた後、口元に笑みを浮かべながらロイド達を見回して忠告し

「「「………………………」」」

ロイド、ランディ、ノエルはそれぞれ大量の冷や汗をかいた後、身体を震わせ

「冗談抜きでヤバすぎる情報だったな………」

「ああ………」

「ううっ………フランやお母さんに隠し事をするなんて、辛いです……」

ランディ達はそれぞれ疲れた表情で溜息を吐いた。

「…………………………」

一方エリィは申し訳なさそうな表情でロイド達を見つめながら黙り続けていた。その後探索を続けたロイド達は広い空間やその周りにはさまざまな本が入った書棚が置いてある場所に到着した。



「ここは……」

「巨大な書棚に……あれは天球儀のようなものかしら?」

周囲を不思議そうな表情で見回したロイドとエリィが呟いたその時

「フフ………古の錬金術師どもが造った夢の跡といったところか。」

ロイド達の頭上から声が聞こえて来た。そして声に気付いたロイド達が見上げると、書棚の上に仮面を付けた黒衣の男がいた。

「お前は……!」

「黒装束に仮面……!」

「出やがったな……!」

「初めまして、特務支援課の諸君。どうやら余計な者が2人、紛れ込んでいるようだが。」

警戒した表情をしているロイド達に黒衣の男は答えた後、ノエルとカーリアンに視線を向けた。

「……自分はただのサポートです。気にしないでください。」

「そういう事♪そっちはそっちでさっさと話をすすめたら?」

黒衣の男に視線を向けられたノエルとカーリアンはそれぞれ答え

「フ………まあいいだろう。」

不敵な笑みを浮かべた後、跳躍してロイド達の前に着地した。

「お初にお目にかかる―――”(イン)”という者だ。まずはここまで足労願った事を(ねぎら)おう。」

「……ああ、随分と引きずり回してくれたもんだな。ちなみに、塔にいる奇妙な魔獣もあんたが用意したものなのか?」

「フフ……あれは元からこの塔の中に徘徊していた。腕を鈍らせないよう、歯ごたえのある狩場を捜してこの塔を見つけたのだが……中々、どうして面白い場所だ。」

「……あんたの仕業じゃないのか。」

「まあ、個人がどうこうできるものでもありませんし
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