第47話
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ディは真剣な表情でティオを見つめ、ノエルは苦笑していた。
「………あ。そういえば、リウイやイリーナ様が近い内にクロスベルに来るみたいな事を聞いたわね。」
「え。」
「ええっ!?」
「……おい。今なんか、とんでもない話が聞こえなかったか?」
「あ、あたしにも聞こえました………」
「あ、ああ、俺も聞こえたよ。…………あの、カーリアンさん。あの”英雄王”と”聖皇妃”がクロスベルに来るってどういう事ですか?そんな話があったら、絶対にクロスベル中に知れ渡ると思うのですが……」
そしてカーリアンが呟いた言葉を聞いたティオは呆け、エリィは驚き、ランディとノエルは冷や汗をかき、ロイドは疲れた表情で頷いた後、真剣な表情でカーリアンに尋ねた。
「そりゃ、知られていなくて当然よ〜。お忍びでイリーナ様の家族の所に生まれた子供を見せる為に顔を見せに来るんだからね〜♪」
「……………………」
カーリアンが答えた話を聞いたエリィは固まり
「ええっ!?」
「ちょ、ちょっと待って下さい!それは一体どういう事ですか!?あの”聖皇妃”がクロスベル出身なんて初耳ですよ!?」
ロイドは驚きの表情で声を上げ、ノエルは驚いた後、真剣な表情で尋ねた。
「知らなくて当然よ。イリーナ様の家族が出身を公にする事を希望されていなかったからね。だからイリーナ様の出身はこっちで偽装しているのよ♪」
「…………………………」
そしてカーリアンの説明を聞いたロイドは口をパクパクさせ
「し、信じられない……あの”聖皇妃”がクロスベル出身だなんて………」
ノエルは驚きの表情で呟いた後、真剣な表情になってカーリアンを見つめて尋ねた。
「あの………何故、”聖皇妃”のご家族は公にしないのですか?もし、公になったらクロスベルの状況だってひっくり返すことも可能かもしれないのに……」
「知らないわよ、そんなどうでもいい事。」
「なっ!?…………………」
カーリアンの答えを聞いて驚いたノエルは、厳しい表情でカーリアンを睨んだ。
「つーか、もしかしてティオすけも知っていたのか?」
「………ええ。というかウィルさんのご息女のセティさん達も知っていると思いますが………?」
「そ、そうなのか……?」
そしてランディに視線を向けられたティオは頷いて答えた言葉を聞いたロイドは戸惑いながらセティ達に視線を向け
「ええ、イリーナ皇妃の出身がクロスベル出身である事は最初から知っていましたよ。」
「まあ、あたし達が知ったのも大使館で勉強していた頃だけど。」
「………ただし、その代わり口外してはならないと、念は押されていましたから、皆さんに教える事はできませんのでそこは了承して
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