EPISODE2.戦うための刃
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こにはパーティー会場みたいな光景が広がっていた。
「何、この……何?」
「気にしないで下さい。司令の趣味みたいなものですので。それでは。」
緒川は唖然とするキョウヤの手錠を外す。
「さてキョウヤ君、君という人物を調べても顔写真一つ出て来なかった。そこで、君の事を後で良く説明して欲しい。勿論、ここで食べた後で構わない!」
「お、おう。まあ、状況次第でこちらの世界の人達とコネクションをとれるなら大きい話だ。」
キョウヤは目の前の料理に手を伸ばす。
「そういえば、お前は異世界の装者と言っていたな。その意味はなんだ?」
翼は食事をとるキョウヤに聴く。
「言葉通りの意味さ。この地球に、キョウヤ・タカナリなんて人間は居ないし、この顔の人間も居ない。俺は地球とは異なる次元、この世界で言うところの異世界から来たんだ。」
キョウヤはローストビーフを食べていたが、フォークと止めて口の中を綺麗にした。
「俺達の星、ノースガルドは元々地球と同様に経済と産業が発達した星で俺の故郷のエルドラドは黄金郷の名に恥じない豊かな都市で、超古代の歴史研究を行っていた。あの日、ノイズが現れるまでは。」
「ノイズだと!」
「ああ。今から十年前、突如としてノイズの大群が押し寄せて来た。当時の人達はノイズを知らず、果敢に立ち向かったが、ノイズの攻撃によって多くの命が奪われた。残った人達はノイズを調べ、先史遺産の兵士という結論を発見。そこから、同じ先史遺産の力でノイズを打ち消せないか研究し、この先史遺産増幅装甲、シンフォニックギアを作り出す事に成功し、俺がその第一号、トライデントの資格者となり、八年のもの間、ノイズと戦って来た訳だ。」
「待ってくれ。シンフォギアを纏うには、フォニックゲインを持つ者しかなれない。どうして男であるキョウヤ君が使えるんだ?」
弦十郎はキョウヤに聴く。
「ノースガルドでは、男でも強力なシンフォギアエネルギー、ここで言うところのフォニックゲインを所持しているんだ。あとは、そいつと合う聖遺物を見つければいいだけだ。まあ、それでも男の装者なんて俺を含めて六人しかいないけど。」
「そうなのか。ところで、キョウヤ君が来た理由は?」
「それからノイズの発生の原因を調べて行くうちに、ノースガルドと同様にノイズが現れる次元を発見しました。それが──」
「この地球という訳か。」
「ああ。まず俺達は地球とノースガルドの次元の差とノイズの発生条件を調べた。その結果、ノースガルドに現れるノイズはかつて地球で倒された物と同一個体である事が解った。」
「なんだと!」
「地球とノースガルドとの次元の差は僅かな誤差みたいなもの。その証拠に俺だって装置があれば簡単に来れる。次に俺達は、ノースガルドのノイズが地球に行くか確認した。結果は、ノースガルドで倒されたノイズは地球
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