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アインクラッド篇
movement V 迫り来る狂気の行進曲
不思議な二人
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sightシリカ
キリトさんとアマギさん。助けてくれた二人に挟まれながら、私はどんな人なのだろうと考えていた。
キリトさんは、さっきドランクエイプを二体同時に倒せる位だから、かなりの高レベルプレイヤーなのだろう。くたびれたように見える黒いコートも、よくよく見れば高性能品だと分かる。
そしてアマギさんは………全く分からない。と、いうより助けてもらうまで生産職のプレイヤーだと思ってた。が、攻撃力なんてたかが知れてる投げナイフでトレントを一撃で仕留める辺り、やはり強いのだろう。
そんな事をぼんやり考えている内に、いつの間にかダンジョンを出て、主街区に戻っていた。
三十五層の主街区は、白い壁に赤い屋根の木造の建物が多く、正に農村といった風情を漂わせている。私はこの街の感じが結構気に入ってたりする。
街中に入ると、パーティーを抜けた事を聞いたのか、数人の男性プレイヤーが早速声を掛けてきた。以前は嬉しかったけど、それに浮かれてピナを殺してしまったと思うと、もう喜べなかった。
「あ、あの!私、暫くこの人達と一緒にパーティー組むつもりなので!すみません!」
なるべく丁寧に断ったつもりだけど、納得してもらえなかったらしい。一人の男性がキリトさんとアマギさんに近寄って言った。
「オイあんたら。見ない顔だな?俺達が先にシリカさんに声を掛けてたんだ。抜け駆けは止めて欲しいな。」
「んなこと言われても………なぁ?」
「ああ、正直困るな。」
………二人して挑発してるんじゃないだろうか?もっとホラ、断り方ってあるじゃないですか!
「第一あんたらに今のこの子の目的を果たせるかどうかも微妙だし。」
「……それ、どういう意味だ?」
「今のシリカちゃんが行きたい場所、四十七層だぜ?三日以内にこの子を守りながら行けるか?」
「ぐ………!」
無理だろう。その人のレベルは大体私と同じ位。人数を集めても十以上も上の層は無茶だ。
それに、とアマギさんは続ける。
「結局本人の意思次第だからな。」
そう言って私の方を見てくる。
「え!?ええと………すみません!どうしてもこの人達と組みたくて!」
そう言うと男性プレイヤー達は、悔しそうな顔をして去っていった。一方のアマギさん達はというと………
「おいキリト。なにテメー人に会話任せて達観してんだよ。」
「いや、あんまし初対面の人と話すの上手くないから……」
「コミュ障は相変わらずか!」
なんて会話をしていた。なんか、笑ってしまった。二人が不思議そうな顔でこちらを見ている。
「どうした?」
「いえ、お二人がちょっと子供みたいに見えちゃって……つい。」
二人で顔を見合わせている。そんなに意外だった
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