sts 27 「力と考え」
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とは知っていた」
「え……スバル、あんたショウさんには言ってたわけ?」
「ううん……ティアから止められてたし、ショウさんに言った覚えはないよ。でもギン姉は前からショウさんと親しくしてたみたいだから聞いてたかもしんない」
「いやギンガじゃない。俺に話してくれたのはゲンヤさんだ」
俺の言葉にスバルとティアナは驚きの表情を浮かべる。が、俺ははやてとの繋がりもあって昔からゲンヤさんと顔を合わせる機会があった。そのことはふたりも理解できるだけに徐々に落ち着きを取り戻す。
「ゲンヤさんがですか……でも確か隊長達は夕方にでもゲンヤさんに戦闘機人についての話を聞きに行くって言ってましたよ。スバルやギンガさんのことについても知ってる感じじゃなかったですし。何でショウさんにだけスバル達のことを……」
「理由はそう難しいものじゃない。単純に俺が他の隊長陣……なのはやフェイト達よりもゲンヤさんと親しかったこと。それに加えて、魔導師であると同時に技術者でもあるからだ」
「なるほど……前線に出れば必然的に負傷する可能性は高くなる。もしも現場でスバル達に何かあったときに対応できる人間がいないのは不味い。なら現場に同伴できて技術者としてのスキルを持っているショウさんには話しておいた……そういうことですね?」
「ああ、大体そんなところだ」
もしかするとそれ以外にも理由はあるのかもしれないが。あの人ははやての師匠的な存在なだけに意外と腹の内じゃ何を考えているか分からないところがあるし。まあ他にあったところで私的な理由の可能性が高いだろう。俺の身に何か降りかかる可能性があるのならば忠告といったことはしてくれる人なのだから。
「あの……私からも質問いいですか?」
「ああ。何だ?」
「その…………ショウさんは実際のところ私やギン姉のことどう思ってるんですか? あのノーヴェって子に戦闘機人だろうと人間だって言ってましたけど、私達は人間とは体の作りが全然違います。本当は……戦うために生み出された存在とか思ってるんじゃないですか?」
「スバル、あんた……!」
「ごめんティア、こういうこと言ったらティアが怒るのは分かってるし、怒ってくれるのは嬉しい。それに私だって自分の事は人間だって思ってるよ。だけど……私はあの子達と同じ戦闘機人でもあるから。……その力でショウさんには怪我をさせちゃったし」
だからショウさんが本当の気持ちを隠しているのならちゃんと私は聞かないといけない。それがショウさんを傷つけた私の責任だから。
そんな風に言いたげな顔をスバルは浮かべている。罵倒だって受け入れる覚悟が感じられるだけにティアナも何も言えないようだ。故にここからは俺とスバルで話すしかない。
……まあ話すことなんて俺の気持ちを真っす
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